リアルな野球ナショナルチームランキングを作る

 スポーツにはランキングが付き物。特にナショナルチームのランキングは、各国の『強さ』を示す目的のものが多く、中でも世界で一番有名なのがサッカーの『FIFAランキング』でしょう。野球もWBSCランキングというのがありますが、これが『強さ』の指標と位置付けるにはどうも色々と問題を抱えています。


《WBSCランキングの問題点》

 ・大会の成績に対しポイントが与えられるので、大会の最下位でもポイントが入る。

 ・アンダー世代(なんと12歳以下も!)の大会成績もポイントに含まれる。


 この結果、国際大会への参加率が高いナショナルチームはランキング上位に位置するので、フル代表の本当の『強さ』とギャップが出てくるケースもあります。WBSCランキング上位にいる台湾やキューバなどはその典型です。前回、前々回のWBCでは、この2か国は上位には進出していません。

 プレミア12という大会は、このWBSCランキング上位12カ国に出場権が与えられる大会です。「野球国力世界一」を競う大会と表現がされていました。「野球国力」とは上手い言い回しを考えたものだと思いますが、違和感は拭いきれません。

 そこで他のスポーツではどのようにランキングを作っているのか?サッカーFIFAランキングでは、大会の『格』、対戦相手のランキングや大陸別の係数が設定されており、ポイントにメリハリが付いています。ただし、これも国際試合の機会が少ないと不利で、例えばW杯予選に参加しないホスト国はランキングが徐々に下がってしまいます。FIFAランキングの算出方法を野球に適用したとしても、やはり参加数の多いナショナルチームが有利になりそうです。

 一番フィットしそうなのが、ラグビーのWorld Rugbyランキングです。World Rugbyランキングは、ポイント交換方式になっていて、勝てばポイントが加点、負ければ同数のポイントが減点されます。参加しただけではポイントは貰えません。更にホームアドバンテージ、対戦相手の強さ、得点差なども考慮されています。そこでSPLITTERでは、このWorld Rugbyランキングをベースに、独自のランキングを作成してみました。今後メニューとして、定期的に更新していきたいと思います。2017年11月時点での成績は以下の通りです。

 算出方法の詳細はこちらまで。

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