WBC’23本大会 出場国 選手名鑑=ドミニカ共和国=

サンディ・アルカンタラ(SP/マイアミ・マーリンズ)

ドミニカ共和国先発エース格であり、世界No.1のサイヤング投手。フォーシーム、シンカー、スライダー、チェンジアップの4球種を使いゴロを量産するグラウンドボールピッチャー。効率的な投球でイニングも稼げて、防御率/FIPも2点台と優秀。第1試合のベネズエラ戦で先発予定。



クリスチャン・ハビアー(SP/ヒューストン・アストロズ)

アストロズによって球速が大きく向上し、メジャーで世界一を掴んだ雑草魂投手。昨季から先発に本格転向しプレイク。奪三振能力が高く、支配的な投球をする将来有望なプロスペクト。”インビジボール”と呼ばれる4シームとスライダーが武器。



ジョニー・クエト(SP/マイアミ・マーリンズ)

技巧派の37歳ベテラン投手。WBCにも’09年'17年大会に出場。昨季はマイナー契約スタートだったが、見事復活。24先発しローテーションを守った。制球力と変則的なフォームで打たせて取る投球を披露。オフにはマーリンズと1年契約を獲得した。



ロアンシー・コントレラス(SP/ピッツバーグ・パイレーツ)

昨季からメジャーに本格デビューし18先発。今季からローテーションに定着しそうなエース候補。



カミロ・ドバル(CL/サンフランシスコ・ジャイアンツ)

サンフランシスコの守護神。99マイルのカットボールとスライダーを武器に高い奪三振率をマーク。与四球率は良くないが、本塁打を打たれずFIPは2点台と優秀。



ルイス・ガルシア(サンディエゴ・パドレス)

”ドミニカ共和国代表”のルイス・ガルシア。昨季はパドレスのセットアッパーとして活躍。高速シンカー、スプリット、スライダーが武器。ゴロ率が高く長打を打たれにくい。



ラファエル・モンテロ(RP/ヒューストン・アストロズ)

世界一の球団のブルペンを支える中継ぎ投手。クローザーのプレスリー不在時は抑えも務めた。アストロズ移籍後に、4シームとチェンジアップが改善されチームに大きく貢献した。



ヘクター・ネリス(RP/ヒューストン・アストロズ)

前回'17年WBCドミニカ共和国代表。昨季は奪三振率が少し落ちたものの、四球率が改善し、FIPが2点台に改善。スプリットが武器。



ディエゴ・カスティーヨ(RP/シアトル・マリナーズ)

昨季59試合に登板。ここ数年シンカーの方は球速が下降気味だが、投球の6割を占めるスライダーは、常にPitch Valueがプラスをマークしている。



ヘネシス・カブレラ(RP/セントルイス・カーディナルス)

グレゴリー・ソトに代わる代替招集。4シームは96マイルほどスピードだが、年々投球割合を減らしており、代わりにシンカーやカーブを増やしており、特にカーブのPitch Valueはプラスをマークしている。



ブライアン・アブレイユ(RP/ヒューストン・アストロズ)

昨季ブレイクしたアストロズのリリーバー。投球の4割を超えるスライダーが武器。奪三振が高いだけでなく、ゴロ率も高い。コントロールが改善すれば手が付けられなくなりそう。



ハーリン・ガルシア(RP/ピッツバーグ・パイレーツ)

技巧派左腕。コントロールがよく、スライダーとチェンジアップをバランスよく投げ分ける。



イミ・ガルシア(RP/トロント・ブルージェイズ)

球速は速くないが回転数の多いストレートが武器。スライダー、チェンジアップ、シンカーなども変化球のバリエーションも多い。




セサル・バルガス(SP/ロサンゼルス・エンゼルス(3A))

レクラークの代替招集。メジャーでは5シーズンプレイ。



ゲーリー・サンチェス(C/ミネソタ・ツインズ)

オールスター2回選出。'22年シーズンからミネソタに移籍。打率は高くないが、WARは安定してプラスをマーク。



フランシスコ・メヒア(C/タンパベイ・レイズ)

元有望株の悪球打ちが得意な捕手。パワーは平均的で、DRSの盗塁阻止項目では大きく突出した成績を残していないが、プロスペクト時における肩の評価は高かった。




ジェイマー・キャンデラリオ(1B・3B/ワシントン・ナショナルズ)

直前で辞退のゲレーロJr.の代替招集。本職はサードだが、守備の評価自体決して高い訳ではなく、急な招集にどれだけ適応できるかがカギになりそう。昨年は自己ワーストの打撃成績だったが、そんな選手だとしても招集に応じてくれたことはありがたい。



ケテル・マルテ(2B/アリゾナ・ダイヤモンドバックス)

打撃成績はここの所隔年で活躍するループができつつあるが、そうだとすれば2023年は当たり年。昨年は太腿裏のケガもありながら試合に出続けた。一昨年までは外野を守ったりしたが、守備指標は芳しくなくセカンドでの起用が一番妥当。



ジーン・セグラ(2B/マイアミ・マーリンズ)

前回'17年WBCドミニカ共和国代表。メジャー歴10年のベテランだが、セカンドにコンバートした後も大きなマイナスなくプレイできており安定感あり。



ロビンソン・カノー(2B/FA)

ドミニカ共和国のレジェンドであり代表のキャプテン。年齢の衰えは隠しきれず、成績からすると代表に招集されるレベルではないが、過去のWBCにおけるキャプテンシーが評価されてのものだと思われる。



マニー・マチャド(3B/サンディエゴ・パドレス)

オールスター6回選出のスター選手。オールMLBのファーストチームに選ばれた、要するに世界一のサード。同国代表として前回2017年WBCに出場。ゲレーロJrが辞退したため、ドミニカ打線において彼にかかるプレッシャーはより強いものとなりそう。前回大会では、自身の打球をホームランキャッチを見せたアダム・ジョーンズに対し、脱帽して敬意を示した。個人的に大好きなシーンである。



ラファエル・デバース(3B/ボストン・レッドソックス)

童顔ことカルリータの愛称を持つ、レッドソックスの生え抜き選手。昨季もOPS .879は、リーグ5位と非常に優秀。マチャドとポジションが重なっているのが非常に勿体ない。



ウィリー・アダメス(SS/ミルウォーキー・ブルワーズ)


昨年の打率は自己ワーストだったがwOBAなどはそれほど悪くなく、守備でDRS+9を稼いだこともあり、好守両面で活躍。ブルワーズの2017年トッププロスペクトがそのまま順調にチームにプラスをもたらしている印象。



ジェレミー・ペーニャ(SS/ヒューストン・アストロズ)

昨年2022年にメジャーデビュー。父親もメジャーリーガーの2世。ドミニカ共和国生まれだが育ちはアメリカで、ドラフトは一度蹴って大学に進学している。スーパースターであるカルロス・コレアの後釜として、十分な活躍を見せた。特にDRS+15はショートでNo.1。



ワンダー・フランコ(SS/タンパベイ・レイズ)

球界最高峰のトッププロスペクトで、所属するレイズとは11年という大型契約を結んでいる。同じ代表のアダメスやペーニャと比べると、まだ少し時期が早い感じもしなくもないが、WBCでプレイする姿を見てみたい選手の1人。



エロイ・ヒメネス(LF/シカゴ・ホワイトソックス)

強肩強打の大型外野手。守備はわかりやすいくらい良くないが、そのパワーをWBCで発揮するところを見てみたい。



テオスカー・ヘルナンデス(LF/シアトル・マリナーズ)

昨季までトロント・ブルージェイズでプレイ。意外にも'15年の第1回プレミア12でドミニカ共和国代表に選出された経歴あり。よくよく調べてみると、ドミニカ共和国代表の外野手は全員、シルバースラッガーの受賞歴がある。しかも直近3年以内の受賞なので、それは恐ろしい訳だ…。



フリオ・ロドリゲス(CF/シアトル・マリナーズ)

東京五輪ドミニカ共和国代表の銅メダルメンバー。昨年のメジャーリーガーを象徴する選手を選べ、と言われたら必ずノミネートされる1人。オールMLBチームのセカンドチームで新人王も獲得した選手が、東京五輪の予選/最終予選/本戦の全てに出場している訳で、その時に「オリンピックはメジャーリーガーが出ないからなぁ~」なんて言っていた方は、今から動画を見ると、結構見え方が変わってくるのではないでしょうか。



ファン・ソト(RF/サンディエゴ・パドレス)

15年総額4億4400万ドルを蹴った男。'18年の日米野球でも来日。少年時代に憧れていたロビンソン・カノーと同じチームに。ただ、この選手名鑑を書いている時点でゲレーロJrに続き、ソトも辞退か?という報道が出ており、ただただ無事でいてほしい限り。



ネルソン・クルーズ(DH/サンディエゴ・パドレス)

ドミニカ共和国のGMをやると聞いていたので、てっきり選手としては出場しないものと思っていたが、どうやら選手兼GMだったらしい。WBCには第2回から4大会連続の参加となるが、現在42歳。’21年以降は衰えが見えてきており、カノー同様打席に立つ機会があるかは微妙なところ。




【監督】

ロドニー・リナレス

{国際試合経験}なし?

{指導歴}'07年~ ヒューストン・マイナー監督、'19年~現在 タンパベイ・三塁コーチ

・ベンチコーチ Tony Diaz

・投手コーチ  Wellington Cepeda

・打撃コーチ  Luis Ortiz

・一塁コーチ       Julio Borbon

・三塁コーチ       Ramon Santiago


【GM】

ネルソン・クルーズ


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