WBC’23本大会 出場国 選手名鑑=メキシコ=

フリオ・ユリアス(SP/ロサンゼルス・ドジャース)

メキシコ代表のエース。’21年最多勝を記録。グループCの強豪国にとっては嫌な存在であり、メキシコ代表にとってもどこで彼が投げるかも重要な判断となる。四球が少ないフライボールピッチャー。第1試合のコロンビア戦に先発予定。



タイワン・ウォーカー(SP/フィラデルフィア・フィリーズ)

母親がメキシコ人ハーフのアフリカ系アメリカン。’21年にはオールスターに選出。シーズン後半に失速する傾向があるが、逆に前半は好調なのでWBCは相性良いか?昨シーズンはストレートを減らす分、スプリットの割合を増やすことで成績を大きく改善。イギリス戦での先発予定。



パトリック・サンドバル(SP/ロサンゼルス・エンゼルス)

メキシコ系アメリカ人。2019年にメジャーデビュー後、昨年は27試合に先発しキャリアハイの成績。スライダー、チェンジアップなどの変化球中心の投球で、ストレート系の割合は23%程度。それで奪三振能力が高く安定感あり。アメリカ戦での先発が予想されている。



ホセ・ウルキディ(SP/ヒューストン・アストロズ)

’21年シーズンからアストロズのローテーションを担うメキシコカン・メジャーリーガー。どの球種もコントールがよく、93-94マイルの4シームはPitch Valueは毎年プラスをマークしている。2019年までホセ・エルナンデスの名前で登録していた。確かにウルキディの方が覚えやすい。カナダ戦での先発が予定されている。



ハビアー・アサド(SP/シカゴ・カブス)

昨年メジャーデビュー。速球はそこまで速くない。先発ローテ4人が盤石なので、ロングリリーフ起用か?



エイドリアン・マルティネス(SP/オークランド・アスレチックス)

昨年メジャーデビュー。12試合に先発し防御率6.24。3Aでも防御率が5点台と芳しくない。先発ローテ4人に怪我でもない限り、ロングリリーフ的な役割か。



ルイス・セッサ(RP・SP/シンシナティ・レッズ)

基本はリリーフだが、昨年は先発も10試合経験しており、ロングリリーフも可能な投手。昨季はチェンジアップの割合を増やしたが、Pitch Valueはマイナス。



ジオバニー・ガジェゴス(SU/セントルイス・カーディナルス)

前回'17年WBCメキシコ代表。メキシコ先住民のヤキ族の血も交じっているのだとか。オーバースローから投じられる86マイルの縦のスライダーが武器。



ジョジョ・ロメロ(/セントルイス・カーディナルス)

メジャー歴3年。カルフォルニア生まれの変化球が多彩なリリーフ左腕。ストレートは95-96マイル。4シーム、2シーム、スライダー、チェンジアップをバランスよく投げる。



ヘスス・クルーズ(RP/フィラデルフィア・フィリーズ)

第2回Premier 12でジョー・アデルらを擁するアメリカ代表を倒し、銅メダルを獲得したメキシコ代表のメンバーの1人。日本戦も含む5回無失点とメキシコ代表の五輪出場に大きく貢献。昨年はアトランタでプレイし7試合に登板。武器は87マイルのスライダー。



ヘラルド・レイエス(RP/ロサンゼルス・エンゼルス)

昨年は主に3Aでプレイ。速球に定評があり、球速は96-97マイルで投球割合は驚きの76%。世の中的にストレートの割合が減る傾向にある中かなり高い。変化球はスライダー。




ジェイク・サンチェス(RP/サンディエゴ・パドレス)

前回’17年WBCメキシコ代表。’19年の侍ジャパンとの強化試合で来日。今年2月にパドレスとマイナー契約し、4年振りにメジャー傘下球団に所属することになった。



サムエル・ザズエタ(RP/ティファナ・ブルズ(MEX))

2016年あたりから、夏と冬両方のメキシカンリーグでプレイする生粋のメキシカンリーガー。



エルビエル・アルメンタ(RP/フィラデルフィア・フィリーズ)

フィリーズ傘下でプレイ。リーグレベル関係なく高い奪三振をマークしており、与四球が改善されれば面白い。



セサル・バルガス(RP/FA)

Baseball-Reference

’19年の侍ジャパンとの強化試合で来日。BCL茨城を経て'21年にオリックスと契約。プロ野球では成績を残せず、昨年オフに自由契約となっていた。東京五輪にも出場したが、再開に終わり苦い思い出に。



マニー・バレダ(SP/ティファナ・ブルズ)

'19年Premier12、'21年東京五輪メキシコ代表メンバー。Premier12では3試合7回で無失点だが、五輪で先発したイスラエル戦では2回5失点と一変。



オースティン・バーンズ(C/ロサンゼルス・ドジャース)

ゴルフ好き。カークがご子息の出産の都合で代表から離脱し、正捕手となることが確実。フレーミングが得意。所属チームでは、セカンドでも出場することがある。



アレクシス・ウィルソン(C/キンタナロー・タイガーズ(MEX))

アレハンドロ・カーク辞退を受けての代替招集。東京五輪のメキシコ代表チームの正捕手。急遽招集した選手としては控えとして十分な戦力。



ジョーイ・メネセス(1B・RF/ワシントン・ナショナルズ)

元オリックス。昨季遅咲きのメジャーデビュー後、大活躍。ただ、メジャーでは出来すぎの感があり、今季活躍できるか勝負の年。東京五輪などでもチームメイトの打撃が不調な中1人だけ打ちまくっていたり、国際大会とは相性が良い方。広角に打てるスプレーヒッター。



ラウディ・テレズ(1B・DH/ミルウォーキー・ブルワーズ)

メジャー歴5年。打率は低いものの、'22年シーズンには30本塁打を超え完全なパワーヒッターに認定。守備は良いとは言えず、逆に守備の良いメネセスがいるので完全にDH枠になりそう。テキサスに鹿狩り用の土地を所有している。



ルイス・ウリアス(2B・3B・SS/ミルウォーキー・ブルワーズ)

2017年WBCメキシコ代表。基本的に内野はどこもも守れるUIだが、サードにパレデスがいるのでセカンド起用になりそう。選球眼が良く、守備も2B/3B/SSを一通り守れる。



ジョナサン・アランダ(2B・1B/タンパベイ・レイズ)

2022年メジャーデビュー。32試合に出場し打率が2割を切るなど打撃で活躍できなかったが、3Aでは打率.318、HR18本と優秀。マイナーではレフトも守っている。



アイザック・パレデス(3B・2B/タンパベイ・レイズ)

デトロイトの元プロスペクト。プルヒッターで打率は2割ながらもHR20本とパワーがあることを証明。サードの守備は、メジャーのDRS、メキシカンリーグでのRRF守備得点ともプラス。



アラン・トレホ(SS・2B/コロラド・ロッキーズ)

アメリアLA生まれ。DRSはSSでマイナス5も、UZRでは+0.4でそこまで悪くない。



ロベルト・バレンズエラ(SS/モンテレイ・サルタンズ(MEX))

夏と冬のメキシカンリーグで毎年プレイするメキシカンリーガー。昨年は夏と冬両リーグで打率3割越え。オフにはカリビアンシリーズにもメキシコ代表として出場した。



アレックス・ベルドゥーゴ(LF・RF/ボストン・レッドソックス)

’17WBCメキシコ代表。前回大会ではプロスペクトの扱いだったが、その後はドジャースからレッドソックスに移籍しレギュラーとして定着。外野が手薄なメキシコ代表によって大きく戦力アップ出来る存在。'23年にはリリーバーとしての二刀流に挑戦しようとしている。



アレック・トーマス(CF/アリゾナ・ダイヤモンドバックス)

プロスペクトとしてそれなり評価が高い5ツール選手。センターのレギュラー候補。アンダー世代ではアメリカ代表としてもプレイ。昨季はメジャーデビューし113試合に出場。スピードや守備面で期待されており、センターでの守備はメジャーでDRS+6、3AでもRRF守備得点で+8と優秀。



ジャレン・ドュラン(CF/ボストン・レッドソックス)

東京五輪のアメリカ大陸予選では、アメリカ代表として招集されている。特にスピード面での評価が高く20-80スケールでの評価は70。



ホセ・カルドナ(CF/モンテレイ・サルタンズ(MEX))

東京五輪メキシコ代表。守備指標がめちゃくちゃよく、失敗も多いが盗塁も積極的で、守備固め中心にサブ的な起用が予想される。



ランディ・アロザレーナ(RF・LF/タンパベイ・レイズ)

キューバ出身だが、亡命先だったメキシコを代表チームとして選択。所属のレイズではレフトの方が起用が多いが、レフトでの守備指標が良いベルドゥーゴがいるので、ライト起用が無難か?





【監督】

ベンジー・ギル

{国際試合経験}

(選手として)'06年第1回WBCメキシコ代表

(指導者として)東京五輪メキシコ代表監督

{指導歴}('21年~)メキシカンリーグ グアダハラ監督

・ベンチコーチ Vinny Castilla

・投手コーチ  Elmer Dessens

・打撃コーチ  Jacob Cruz、Bobby Magallanes

・一塁コーチ  Gil Velazquez

・三塁コーチ  Tony Perezchica

・ブルペン   Horacio Ramirez


【GM】

ロドリゴ・ロペス

メジャー歴11年、'06,'09,'13 WBCメキシコ代表

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