WBC’23本大会 出場国 選手名鑑=オランダ=

ラース・ハイヤー(SP/HCAW(NED))

間違いなくオランダ国内リーグ フーフトクラッセのNo.1投手。個人的に推しメン。オランダに限らず、欧州の野球リーグはドラフトなどの戦力均衡策のあるクローズドリーグではないため、戦力格差が大きい。 フーフトクラッセでもネプチューンズとアムステルダム・パイレーツの2強状態が長らく続いたが、9年振りにこの2チーム以外のチームが優勝。その立役者の1人。国際大会では、第2回Premier12ではジョー・アデルらアメリカ代表に打ち崩されたが、その後の五輪予選では活躍を見せられている。GO/AO率も2.9と相当高い。



トム・デブロック(SP/キュラソー・ネプチューンズ(NED))

元マイナーリーガーで、最高は1A+。2020年から国内に戻りプレイし、防御率は2点以下をマーク。手術明けの2021年シーズンは全休だが、キューバ戦での先発が予想されており、中日のジャリエル・ロドリゲスとの投げ合いになりそう。



シャイロン・マルティス(SP・RP/キュラソー・ネプチューンズ(NED))

WBCには4回目の出場。元メジャーリーガーだが、2013年以降は台湾CPBL、米独立Atlantic League、American-Associationなど2A前後レベルのリーグでプレイ。2020年にオランダ国内に移ってからは、成績ランクの上位レベルにいるが。”ほぼオランダ代表”である22-23シーズンのカリビアンシリーズのキュラソー代表にも参加したが、防御率5.40と打ち込まれた。



J・C・スルバラン(SP・RP/キュラソー・ネプチューンズ(NED))

写真が若い...。オランダ代表の常連。WBCには今回で2大会連続3回目の出場。元マイナーリーガーで最高は3A。2018年にオランダに戻り、昨年はレギュラーシーズン9勝。オフにはニカラグアのウィンターリーグに参加したが、防御率 8.83と大苦戦。




ライアン・ハンティントン(SP/キュラソー・ネプチューンズ(NED))

アルバ出身。アメリカの大学を卒業後、オランダ国内のホーフトドルプや、オーステルハウトといった2強以外のチームでプレイ。ネプチューンズやアムステルダムの2強以外のチームに所属する投手は、2強の打線を相手にする分、2強所属の投手よりも成績が悪くなりやすく、負けは多いものの代表入り。


マイク・ボルセンブローク(SP/ハイデンハイム・ハイデケッフェ(GER))

ドイツでプレイし、2012年にはWBCドイツ代表としてもプレイ経験のある先発投手。以降はオランダ代表に参加。2019年第2回Premier12では、格上のアメリカ、メキシコ相手に2回無失点。昨年のハーレムベースボールウィークでは、大学日本代表を相手に4回無失点と好投。



デレク・ウェスト(RP/ヒューストン・アストロズ(2A))

今回初の代表入り。1A~2Aレベルながら奪三振率が高く球速もあるが、制球が課題。




ケヴィン・ケリー(RP/キュラソー・ネプチューンズ(NED))

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2014年以降、オランダのネプチューンズでプレイするリリーバー。2018年には1シーズンだけイタリアのリミニでプレイ。今年のカリビアンシリーズでもキュラソー代表として出場し、4試合で防御率2.45とまずまず。'19年Premier12や東京五輪の最終予選でも登板し無失点と国際大会では結果を残している。



ウェンデル・フロラヌス(RP/FA)

ここ2年はメキシコやドミニカWLでプレイ。ドミニカでは7試合で防御率1.29と活躍を見せている。




エリック・メンデス(RP/アリゾナ・ダイヤモンドバックス(1A))

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アルバ出身。まだ1Aレベルでの実績しかないが、若手らしく与四球多め。




フランクリン・ファン・ガルプ(RP/FA)

シント・マールテン出身。'21年まではマイナー傘下でプレイも、'22年はオランダ国内、独Atlantic League、ドミニカWLと色々なリーグでプレイ。与四球が多いが、三振も多く奪えており、防御率とFIPの差が大きく安定さは欠けるが、はまれば活躍できるかも。


アレイ・フランセン(SP/シンシナティ・レッズ(1A))

強化試合で不調だったダイラン・ファーレイと入れ替わりで代表招集。アンダー世代の代表から選ばれており、今回も強化試合で結果を残したため選ばれたが、1Aレベルでのスタッツは突出している訳でもなく、基本は将来枠か?



アントワン・ケリー(RP/ピッツバーグ・パイレーツ(Rk))

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アルバ出身。ルーキーリーグでは高い奪三振率をマーク。



ジェイデン・エスタニスタ(SP/フィラデルフィア・フィリーズ(Rk))

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こちらも初選出。A・ケリーと似たようなスタッツで、こちらも将来枠か?



チャドウィック・トロンプ(C/アトランタ・ブレーブス)

オランダ代表の正捕手筆頭。今季はメジャー1試合のみ出場ながらも、一応3年連続でメジャーに昇格している。打撃で結果を残している訳ではないが、メジャーでの経験がある分他のキャッチャーよりは打線のつながりは期待できるか。兄のジアンディードもオランダ代表だが

選出ならず。



ダシェンコ・リカルド(C/キュラソー・ネプチューンズ(NED))

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WBC以外の大会での代表正捕手。東京五輪最終予選や'22年のハーレムベースボールウィークにも出場。今年のカリビアンシリーズのキュラソー代表では、4試合でヒット1本と不振だった。



シクナーフ・ループストック(C/アムステルダム・パイレーツ(NED))

アムステルダムの正捕手。国内では2年連続で打率3割、OPS1を超え打てる捕手に。代打などで機会があるかもしれないが、基本は控え予想。



ジュレミ・プロファー(1B・3B/ケベック・キャピタルズ(米Frontier League))

ジュリクソンの弟。オランダ代表は兄弟だらけな訳だが、スコープ、トロンプ、パラシオスと兄弟同士でポジションも似ていることが多いが、この兄弟はタイプが異なり、兄は複数ポジションのユーティリティ。弟はファーストやレフトなどパワーヒッターのポジションを守る。にも関わらず、超打高のメキシカンリーグやコロンビアWLにおいてIsoPが低いので、物足りなさを感じる。バックアップ要員予想。



ジョナサン・スコープ(2B/デトロイト・タイガーズ)

WBC3回目の出場となるメジャー歴11年目となるベテラン野手。フリースウィンガーで三振が多いが、守備の評価はDRS+8と優秀。OAAもセカンドNo.1。





シャーロン・スコープ(2B/アムステルダム・パイレーツ(NED))

ジョナサンの兄。(写真が若いのでこっちのほうが弟のように見える。)フーフトクラッセでは、2018年から4年連続で打率3割,OPS 0.9以上を超える打撃を見せているが、今年のカリビアンシリーズのキュラソー代表でも、7試合と少ない試合数ながらも打率4割と、チームで一番の打撃成績だった。勢いがあるので、短期決戦なら代打で起用しても面白そう。



ザンダー・ボガーツ(SS・3B/サンディエゴ・パドレス)

オランダ代表の顔といえる存在。他の野手がメジャーリーガーとしてのピークを越えた感がある中で、ボガーツはパドレスと11年総額2億8000万ドルの超大型契約を結んだ。前回のWBCでは世界No.1のショート守備と言われたA・シモンズがいたため、不慣れなサードを守ったが、今回はボガーツがショートを守る可能性もありそう。



アンドレルトン・シモンズ(SS・3B/FA)

3大会連続でのWBC出場。過去、ゴールデングラブ賞を4回も受賞している名手だが、ここ数年は衰えを隠せず。昨年は打率がついに2割も切ってしまい、メジャーレベルではなくなってしまっている。WBCで活躍して何とか返り咲きたいところ。



ディディ・グレゴリアス(SS・1B/FA)

2大会連続でWBC出場。メジャー歴11年のベテランだが、昨年はケガの影響もあり8月にカブスを解雇。'11年の野球ワールド杯で優勝した際にナイトの称号が授与された関係で、サー・ディディとも呼ばれる。



ジュリクソン・プロファー(LF/FA)

二遊間で渋滞しているオランダ代表において、『貴重なユーティリティプレイヤー』と扱われることが多いが、ここ最近は外野での出場機会が多くなっており、昨年に至ってはほぼレフト固定だった。昨年の出場試合数は過去最多の152試合で、キャリア的にはまだまだ活躍できそう。ただ、前回のWBCではY・モリーナに観客を盛り上げている隙をつかれ一塁で牽制されるという恥ずかしいミスをしたり、昨年は緩慢なプレイにドミニカ共和国代表のM・マチャドに説教されるなど、脇が甘いところがある。



ウラディミール・バレンティン(LF・DH/FA)

NPBの本塁打記録保持者。こちらもマイナー時代の写真なので若い…。今回のWBCで引退の意向を示している。昨シーズンはメキシコでプレイも、超打高のリーグで2割ちょっとしか打てておらず、打撃はかなり深刻と見た方がよさそう。前回WBC日本戦やプエルトリコ戦でのホームランは、見ている方までボルテージの上がるWBC名シーンの1つ。



ロジャー・バーナディーナ(CF/キュラソー・ネプチューンズ(NED)))

2008~14年までMLBでプレイ。'17-18年は韓国起亜タイガースに入団。その後は台湾やメキシコなどでもプレイした。36歳でオランダ フーフトクラッセに移籍。オランダ代表でもセンターのレギュラーとして出場を続けている。WBCでは守備固めや控えとなりそう。



ジョシュ・パラシオス(RF・LF/ピッツバーグ・パイレーツ(3A))

パラシオス兄弟の兄。メジャーではOPS5割台と打撃での貢献は出来ていないが、3AではOPS.818とそれなりの活躍を見せている。



リッチー・パラシオス(UT/クリーブランド・ガーディアンズ)

パラシオス弟。'22年はMLBと3A半々でプレイ。兄のジョシュとほぼほぼ似たような打撃スタッツとなった。2BとLF、CFを守っており、代表レギュラーとして使い勝手の良い存在。



レイ・パトリック・ディダー(UT/FA)

3A-2Aを中心にプレイするユーティリティプレイヤー。2020年はイタリア・ボローニャでもプレイ。長打力はないが、出塁率はそこそこ。3A/2AでのRRF守備得点では、ショートとセンターで大幅なマイナス。センターラインよりもコーナーでの起用の方がよさそう。



ザンダー・ウィール(UT/ハイポイント・ロッカーズ(米Atlrantic League))

1B・LFを守る。父親はオランダのバスケット代表選手だった。米Atlantic LeagueではOPS.919と打高のリーグながらも32HRはかなり立派。守備も大きなマイナスはない。




【監督】

ヘンスリー・ミューレンス

{国際試合経験}

(指導者として)’13,'17 WBCオランダ代表監督、'15,'19 プレミア12オランダ代表監督

{指導歴}  ’22年ニュヨーク・ヤンキース 打撃コーチ補佐


・ベンチコーチ Andruw Jones

・投手コーチ  Bert Blyleven

・打撃コーチ  Tjerk Smeets

・一塁コーチ  Eugene Kingsale

・三塁コーチ  Ben Thijssen

・ブルペン   Mike Harkey

【GM】

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