【稲葉JAPAN】稲葉監督がU23侍ジャパンを率いる意味

 2018年10月19日から10月28日に開催される第2回U-23野球W杯(開催地:ニカラグア)に出場する侍ジャパンU-23代表を、フル代表を率いる稲葉監督と建山コーチが兼任することが決まりました。前回2016年の第1回メキシコ大会では12か国のチームが参加し、日本代表は決勝まで進出しオーストラリア代表を下し優勝しました。今回前回王者として大会に臨むことになります。

 前回大会の監督は、当時巨人2軍監督の斎藤雅樹氏が務めました。今回は稲葉監督が初のフル代表との兼任となる訳ですが、その意図は何なのでしょうか?


CSのゲスト解説よりも実戦経験を重視

 第2回U-23W杯が開催される10月19日から28日までの時期は、クライマックスシリーズのファイナルステージや日本シリーズが開催されている時期です。日本代表監督であれば、当然これらのテレビ中継にはゲスト解説者として引っ張りダコになるはずです。いやらしい話、稲葉監督にとっては結構な収入源になったのではないか・・・とも思います。更には、人気コンテンツでもあるCSや日本シリーズの裏で、注目を集めるのも難しそうなU-23W杯ですから、その中で稲葉監督がU-23を選んだのは『試合経験』を積むことを重視した結果だと思います。

 U-23W杯では、もし決勝戦までいけば最大8試合程度を指揮することになります。更には、大会翌月の11月に、メジャーリーグ選抜との日米野球(開催候補地:広島など)が開催される見通しです。練習試合含めれば、2018年秋に全15試合程度が実施可能になります。小久保前監督が第4回WBCまでの約3年半の間に33試合経験したのに対し、稲葉監督は東京オリンピックまでの約2年半の間で、小久保監督と同じ位の試合を消化できることになります。短期間で纏まった試合数を経験できるという点も小久保監督の時よりも状況に恵まれています。


不安要素は『対戦相手とのレベル差』

 前回大会では、アメリカやキューバなどの強豪国は参加せず、いわゆる中堅から弱小国が多く参加していました。野球の国際大会ではあまり見かけないようなアルゼンチン代表やオーストリア代表といった国が参加しています。試合結果を見てみると、スーパーラウンドで対戦した韓国、パナマ、メキシコ戦こそ全て1点差勝負の接戦となりましたが、一方で1次ラウンドでは5試合中4試合が二桁得点で圧勝。明らかな実力差がありました。楽な試合展開となると、監督として采配を振るう機会も少なくなっていきます。

 それでは何故、レベルの落ちるアルゼンチン代表やオーストリア代表というような国際大会で常連と言えない国が参加しているのでしょうか?23歳前後の年齢ともなると、野球の強豪国の選手はマイナーリーグや自国のプロリーグで、プロ選手としてのキャリアを積んでいる段階にあります。自らのプロ選手としてのキャリアを考えた時に、全ての選手にとって国際大会への参加がプラスに作用するとは限りません。参加国によっては、選手の召集が簡単ではないチームも出てきます。それは代表チームという単位でも同じことは言えるのでしょう。例えば、欧州から参加したオーストリア代表で言えば、2014年のU-21欧州野球選手権で準優勝したことから、優勝国チェコとともに出場権を得たようですが、このU-21大会には欧州の強豪国であるオランダやイタリアや、それに続くドイツ、スペインなども参加していませんでした。

 幸いにして、今大会ではアメリカ大陸や欧州で行われた予選大会に強豪国も参加しているようです。その結果、欧州からはオランダが本大会に参加しますし、アメリカ大陸からはキューバが予選落ちするほどレベルが高くなったようです。前回のような実力差の大きな試合は少なくなるのではないかと思いますが、各国がどれだけベストな選手を集められるかは気になります。


U-23W杯で何をテーマとするべきか

 東京オリンピックでは、馴染みのある日本の球場,日本のボールでの試合になる見通しですが、逆にU-23大会では環境・対戦相手全てが違います。どちらも短期決戦ですから、選手には1試合の中での修正力・環境への適応能力が求められます。代表メンバーには、清宮幸太郎(1B/北海道日本ハム)の召集も噂されますが、慣れない環境でどれだけ自分の引出しが出せるか注目ポイントです。


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