|先手必勝で戦力差を覆せるか?
ブラジル代表がWBC本戦を果たしたのが2013年第3回WBC。以降WBC予選の”沼”にはまっているが同代表だが、2023年のパンアメリカ競技大会では準優勝を果たし14年振りの本戦出場に向け機運が高まりつつある。しかし、台湾やコロンビア,ニカラグアなど、マイナーリーガーを多く揃えるライバル国と比べると、1Aやルーキー級のマイナーリーガーと国内組が中心のブラジル代表の戦力はどうしても見劣りする。武器となるのはメジャーやNPBでの経験や実績豊富なリリーフ陣。アップセットを起こすためには、打線が先制点をもぎ取り、先発投手が中盤までどうにか堪える展開で逃げ切りを図りたい。
チアゴ・ダ・シルバ(SP/カリエンテ・デ・ドゥランゴ(MEX))Baseball-Reference Fangraphs
’09,'13,'17年WBCイタリア代表。’24年侍ジャパンシリーズ欧州代表。国際野球好きでは知らぬ者がいない人物。ブラジルで生まれヤクルトのアカデミーで野球を学び、'08-’13年まではサンマリノでプレイ。結婚を機にイタリア国籍を取得。2015年からはほぼメキシカンリーグでプレイ。本人が”日本流”と自認するだけあってBB/9は優秀。
沢山優介(SP/ヤマハ野球部(社会人))Baseball-Reference
'22年WBC予選ブラジル代表。静岡県浜松市出身のサウスポー。掛川西高校からヤマハに入団。'22年WBC予選ではニカラグア戦に2度登板し4回無失点。最速148kmで、球種はスライダー、チェンジアップ。2024年ドラフトでは上位指名の可能性も囁かれるで、制球力に定評がある。先発投手が不足するブラジル代表にとって貴重な戦力。
ジョアン・マロスティカ(SP/栃木ゴールデンブレーブス(BCL))
’22年U-18W杯ブラジル代表。身長191㎝の大型右腕。2024年シーズンからBCL栃木に入団。日本の打者相手に苦戦しており成績は中々安定しないが、先発を任され始めるなど登板機会は獲得できている。
エリック・パルディーニョ(RP/トロント・ブルージェイズ(3A))Baseball-Reference Fangraphs
’16年WBC予選、'23年パンアメリカン大会ブラジル代表。トロント傘下の元プロスペクト。2024年シーズンは2Aからスタートし、21試合で防御率1.01と文句無しの成績で3A昇格を果たした。3Aでは制球に苦戦している。
ボー・タカハシ(RP/埼玉西武ライオンズ)Baseball-Reference Fangraphs
’16年WBC予選ブラジル代表。2021年韓国の起亜タイガースで活躍後、2022年に埼玉西武に移籍。リリーフで結果を残し2024年シーズンに先発再転向も、7月に再度リリーフに戻り復調。Pitch Value的には、スライダーやカーブなどの曲がる系が武器になっている。
ヘイター・トカール(RP/スーシティ・エクスプローラーズ(米独American Association))Baseball-Reference Fangraphs
'22年WBC予選ブラジル代表。'22年WBC予選では本戦出場権のかかった2位決定戦でニカラグア相手に先発。結果は1回2/3を2失点で負け投手に。マイナー傘下をリリースされた後、現在は2025年シーズンはAmerican Associationスーシティ・エクスプローラーズでプレイ予定。
ムリーロ・ゴウベア(RP/アチバイア(BRA))Baseball-Reference Fangraphs
'13年WBC、’16年WBC予選、'23年パンアメリカン大会ブラジル代表。マイナーリーグで7年、その後イタリアや中南米のWLでプレイを続けるベテラン投手。現在は地元ブラジルでプレイ。
ラファエル・オオハシ(RP/トロント・ブルージェイズ(1A+))Baseball-Reference Fangraphs
トロント傘下のリリーバー。2023年まではスターターがメインだったが、2024年にはリリーバーに戻り被本塁打率が改善傾向。与四球の改善が課題なのは他のブラジル代表投手と同様。
ペドロ・ダ・コスタ・レモス(RP/シアトル・マリナーズ(1A))Baseball-Reference Fangraphs
U-12,U-15とアンダー世代でブラジル代表入り。2021年からはシアトルのルーキーリーグでプレイ。2023年12月には母国ブラジルに戻りプレイ。先発の経験もありロングリリーフもお手の物。奪三振率は十分高いのだが、与四球の多さが課題。
金伏ウーゴ(RP/マリリア(BRA))Baseball-Reference
’13年WBC、'16年WBC予選、'24年南米選手権ブラジル代表。2012年から4シーズン東京ヤクルトに在籍。その後、読売、BCL栃木と2018年まで日本でプレイした。2019年には引退し読売ジャイアンツの通訳を務めたが、2023年にブラジルへ帰国。
仲尾次オスカル(RP/グランビー・ゲリエー(カナダ・アマ))Baseball-Reference
'13年WBC、’22年WBC予選、'23年パンアメリカン大会ブラジル代表。2016~2018年まで広島カープに所属。'13年WBCでは開幕戦日本戦で登板。日本をあわやの所まで追い込むも8回につかまり敗戦投手に。2024年はケベック州のアマチュアリーグLBMQでプレイ。
辻口輝(RP/日本ウェルネススポーツ大学)
日本ウェルネス高から2024年に同大学に進学。193㎝の長身から140km/h前後の速球を投げる。昨年は道に迷った4歳の女児を保護したことで警察から感謝状を表彰された。父親がブラジル出身。
ヘクター・ビジャロエル(RP/アチバイア(BRA))Baseball-Reference Fangraphs
’22年WBC予選ブラジル代表。ベネズエラ出身のサウスポー。’22年WBC予選ではパナマ戦にリリーフ登板し1回1/3を自責点ゼロ。所属のアチバイアでもリリーフでプレイしている。
マルセロ・ヤング(SP/コーラルスプリングス・チャーター高校)
'24年U-18W杯アメリカ予選ブラジル代表。同予選会では強豪のプエルトリコ、ベネズエラ相手に先発し、エラーで失点は重ねたものの計8回1/3を自責点2防御率 1.68の活躍。その頃から球速もあがり、最速は91マイル(≒146km/h)。フロリダ国際大学への進学が決まっている。
チアゴ・ビエイラ(RP/アリゾナ・ダイヤモンドバックス(3A))Baseball-Reference Fangraphs Baseball-Savant
'13年WBC、’16年WBC予選ブラジル代表。2020~2022年までの3年間読売ジャイアンツに在籍。NPB時代の通算成績は 87回1/3 防御率3.61。2023年はブルワーズでメジャー復帰が叶うが、続く2024年はDFAの連続。スライダーとシンカーが投球の軸。制球が長年の課題。
ディラン・リー(RP/アトランタ・ブレーブス)Baseball-Reference Fangraphs Baseball-Savant
カルフォルニア出身。コロナ禍前に開催予定だったWBC予選では、当時3AクラスだったD・リーがブラジル代表として選出されていた。その後2021年にメジャーデビュー。投球の半分をスライダーを占め、平均92マイル(=148km/h)の速球の割合は年々減少している。
ガブリエル・バルボサ(SP,RP/ニューヨーク・ヤンキース(1A))Baseball-Reference Fangraphs
'23年パンアメリカン大会ブラジル代表。ニッポンブルージェイズを経て、2019年にコロラド傘下と契約。球種はツーシーム、カーブ、チェンジアップ。奪三振や与四球の率は悪くないが、その割に防御率はイマイチな成績。BABIPが高めであるので、今後の改善を期待したい。
エマノエル・マデイラ(SP/シカゴ・カブス(Rk))Baseball-Reference Fangraphs
’22年U-18W杯ブラジル代表。同大会の参加選手は2004,2005年生まれが中心だったが、2006年生まれのE・マディラは飛び級で参加。この時17歳だが既に190㎝ 103kgという巨漢だった。2023年からドミニカサマーリーグで修行中。
ダニエル・ミサキ(RP/シカゴ・カブス(2A))Baseball-Reference Fangraphs
'13年WBC、'23年パンアメリカン大会ブラジル代表。静岡生まれ、ヤクルトアカデミー育ち。2020年BCL栃木を経て、2021年に読売ジャイアンツと育成契約。その後ベネズエラ,メキシコを経て、2024年にはカブスとマイナー契約に返り咲き。2013年WBCには16歳の時に出場。
サン・オモサコ(SP/トロント・ブルージェイズ(Rk))Baseball-Reference Fangraphs
オモサコ兄弟の三男。現在ドミニカサマーリーグで活躍中。ルーキークラスの多いブラジル代表投手陣の中では与四球率は悪くなく成績もまとまっている方なので、早期に1A級への昇格を期待したい。
キン・オモサコ(RP/ロサンゼルス・ドジャース(Rk))Baseball-Reference Fangraphs
ドジャース傘下。オモサコ兄弟の次男。速球の球速は95マイル(=153km/h)。与四球の多さが課題だが、2022-23年と本塁打を打たれていない点がポイントで、ゴロ率も比較的高い方の部類。今後のどこまでステップアップできるか注目。
サリバン・リベイロ(RP/オークランド・アスレチックス(Rk))Baseball-Reference Fangraphs
'22年WBC予選ブラジル代表。ヤクルト アカデミー出身。最速150kmの速球は魅力的だが、制球が壊滅的で与四球率は三振よりも多い。既にルーキーリーグレベルで崖っぷちな状態だが、まだ若いので何とか改善のきっかけを見出したい。
ガブリエル・ゴームズ(C/シンシナティ・レッズ(Rk))Baseball-Reference Fangraphs
シンシナティ傘下の攻撃型キャッチャー。ドミニカサマーリーグでは得意の打撃を披露しており、ステップアップのタイミングは近そう。与四球が多く三振が少なくルーキーレベルにしては大人なPlate Disciplineを見せている。
ガブリエル・ド・カルモ(C,OF/モンティニー・クーガーズ(FRA))Baseball-Reference
'23年パンアメリカン大会ブラジル代表。2018年からフランス1部のDivision1モンティニー・クーガーズでプレイしている。コロナ禍で中止になる前にはWBC予選のブラジル代表にも選出されていた。盗塁阻止率は高くない。
マテウス・レリス(C/ニッポン・ブルージェイズ(BRA))Baseball-Reference
’24年南米選手権ブラジル代表。アスレチックス傘下でプレイしていたが、'24年1月にリリース。現在は母国でプレイ。同年の南米選手権ではスタメンマスク2試合を含む3試合に出場も、計5台数ノーヒットに終わった。
サルモン・コバ(C/ニッポン・ブルージェイズ(BRA))
'23年パンアメリカン大会ブラジル代表。打撃先行型キャッチャーでパンアメリカン大会でもDH起用がメインだった。2018年には高知ファイティングドッグスのテストにも合格した経験を持つ。職表は歯科医。
レオナルド・レジナット(1B,2B/リエレロス・デ・アグアスカリエンテス(MEX))Baseball-Reference Fangraphs
’13年WBC、'16,’22年WBC予選ブラジル代表。'22年WBC予選ではサードのレギュラーを務めたが、近年所属チームではファースト起用に固定されつつある。2026年WBCでは年齢も30代後半に入る時期だが、メキシカンリーグの成績からはまだまだ活躍できそう。
ビクター・マスカイ・コウチーニョ(1B,LF/ネットゥーノ1945(ITA))Baseball-Reference Fangraphs
’22年WBC予選、'23年パンアメリカン大会ブラジル代表。パンアメリカン大会ではチーム最多の7安打(HR1本)を放ちブラジル代表初の銀メダル獲得に貢献した。2022年までマイナーでプレイし最高は1A級。2024年にはBCL栃木と契約し打線の中軸を任された。
ルーカス・ロホ(2B/アチバイア(BRA))Baseball-Reference
’13年WBC、'16,’22年WBC予選、'23年パンアメリカン大会ブラジル代表。'22年WBC予選ではセカンドのレギュラーを務めた。BCL栃木やKAL北九州など日本の独立リーグでもプレイ。北九州では野手コーチを務めるなど、指導力にも期待がかかる。
オスバルド・カルヴァーリョ(3B,1B,SS/マリリア(BRA))
'23年パンアメリカン大会ブラジル代表。所属チームではショートだが、2024年のアルゼンチン戦ではミズコシに譲る代わりにファーストで4番を任された。国内や南米の格下相手の試合だと打ちまくっており、中米カリブなど上位レベルで研鑽を積みたいところ。
伊藤ヴィットル(SS/マリリア(BRA))
’16,'22年WBC予選ブラジル代表。本庄第一高校から共栄大学に進学。社会人野球の日本生命に入りショートとして活躍した。現在は母国の地元リーグでプレイ。
フェリペ・ミズコシ(SS,2B/ゲセブス(BRA))
'23年パンアメリカン大会ブラジル代表。パンアメリカン大会では9番ショートでレギュラー出場。L・ロホと組んだ二遊間では多くの捕殺を獲得し、守備での貢献を見せた。
西山チアゴ(SS,3B/日本体育大学)
日本体育大学所属の大学生プレイヤー。2025年は2年生でこれからの成長が期待される若手の選手。
ボー・ビシェット(SS/トロント・ブルージェイズ)Baseball-Reference Fangraphs Baseball-Savant
’16年WBC予選ブラジル代表。父親ダンテはオールスター4回出場のメジャーリーガー。母親がブラジル人で、WBC予選でもブラジル代表として参加経験あり。2024年シーズンは本調子ではないが、2021~23年まで毎年 fWAR 4.0以上はスターの証。
ダンテ・ビシェットJr.(LF/Cafe Brosベースボール) Baseball-Reference Fangraphs
’22年WBC予選ブラジル代表。父親ダンテはオールスター4回出場のメジャーリーガー。母親がブラジル人。ボー・ビシェットは弟。
ガブリエル・マシエル(CF,LF,,RF/サセックスカンティ・マイナーズ(米Frontier League))Baseball-Reference Fangraphs
'16,’22年WBC予選ブラジル代表。スピードに優れたアベレージヒッター。'22年WBCパナマシティ予選でも正中堅手として起用された。2022年まではマイナー傘下でプレイ。2024年はフロンティアリーグ・サセックスカウンティでプレイ。
ルーカス・ラミレス(RF/ロサンゼルス・エンジェルス(Rk))Baseball-Reference
父は偉大なメジャーリーガー、マニー・ラミレス。母親のジュリアーナ・ラミレスがブラジル出身でWBCブラジル代表の資格を有する。2024年ドラフトでエンゼルスから指名された。
ダニエル米村(OF/美唄ブラックダイヤモンズ(HFL))
北海道フロンティアリーグの美唄BD所属。日系3世の母と日本人の父の間に生まれ、日本とブラジルの国籍を保有。サンパウロ州立大学を卒業後、ABLブリスベン・バンディッツのアカデミーを経て現在に至る。アベレージヒッターで'24年シーズンは打率 . 421と高打率をマーク。
ヴィニシウス・ドスサントス(LF,CF/サンフランシスコ・ジャイアンツ(Rk))Baseball-Reference Fangraphs
U18ブラジル代表。アンダー世代の大会では打率1割台と結果を残せていないが、2023年にはブラジル国内の大会では活躍。2024年にはサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約。ルーキーレベルで打撃が苦しんでおり今後が厳しいが何とか頑張ってほしいところ。
ネイサン・ケンジ・オダイラ(CF/クーパー(BRA))
U18ブラジル代表。プレーリー州立大学に進学予定。2024年6月に行われたアルゼンチンとの親善試合でフル代表デビュー。6打数3安打1四球と上々の活躍だが、スピードもあり外野守備にも自信を持つ。
ディラン・ドゥボヴィック(RF,1B/セント・アンドリュー高校)
U18ブラジル代表。母親がブラジル人。U18南米選手権では1人だけ打ちまくっており同世代の中ではレベルの違いを見せる。高校卒業後はマイアミ大学への進学が内定している。WBC予選に向けチームに加えておきたいプロスペクト。
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