野球ニュージーランド代表 選手名鑑

| 投手陣を強化しWBC予選で勝負出来るか?

クリケットやソフトボールの強豪国と知られるニュージーランド。他競技の運動動作と比べて打者の方が動きが似ているためか、野手の方がやや人材が多い印象だ。前回WBC予選では球や暴投が多く、勝負以前に自滅の恰好に。制球力強化は重要な課題だ。とは言え根本的にプロレベルの選手が足りておらず、アメリカの大学でプレイする学生選手や地元のリーグでプレイするアマチュア選手が選手の大部分を占める。また、ABL(オーストラリアン・ベースボールリーグ )に同国から唯一参加していた”オークランド・トゥアタラ”が、コロナ禍の影響もあり解散してしまった。それに代わる海外の参加機会を増やしたい所だ。

ジミー・ボイス(SP/サセックスカウンティ・マイナーズ(米独Frontier League) Baseball-Reference

'16,'22年WBC予選ニュージーランド代表。20代前半まではABLでプレイしていたが、2022年からフロンティアリーグのサセックスでプレイ。ニュージーランド代表では貴重な長くプロキャリアを経験している選手。コントロールが鍵となる軟投派。




ミカ・バッカム(SP/ルイジアナ州立大学(NCAA))Baseball-Reference

NCAA1部の中でも特にレベルが高いサウスイースタンカンファレンスで、何度もカレッジ・ワールドシリーズを制覇しているルイジアナ州立大学でプレイ。そのレベルの高さに苦戦しているが、WBC予選での活躍に向けて期待がかかる。




福田夏央(SP/宮崎サンシャインズ(九州アジアリーグ))Baseball-Reference

'22年WBC予選ニュージーランド代表。ニュージーランド代表コーチだった清水直行氏との縁で琉球ブルーオーシャンズに入団。現在は宮崎サンシャインズでプレイ。'22WBC予選では登板機会は無かった。




マクレイン・ロバーツ(SP/ピマ・コミュニティカレッジ(NJCAA))Baseball-Reference

'22年WBC予選ニュージーランド代表。将来の夢は理学療法士。ラーメン好き。所属大学では先発ローテを担っているが、NCAA1部でもないので序列的にはロングリリーフ起用が濃厚か?




チャーリー・ベイレンソン(RP/シアトル・マリナーズ(1A))Baseball-Reference   Fangraphs

カリフォルニア出身。両親がニュージーランド人。ユダヤ系でマカビア競技大会にはアメリカ代表としての出場経験も持つ。名門デューク大学(NCAA Div1)出身で、2024年にはカンファレンス優勝にも貢献。同年のMLBドラフトでシアトルから5位指名を受けた。




エリオット・ジョンストーン(RP/FA)Baseball-Reference   Fangraphs

'22年WBC予選ニュージーランド代表。同予選では投手戦となったアルゼンチン戦に1点リードした展開で登板。一度はリリーフに成功したが、回跨ぎ後に走者を溜めてしまい後続も打たれ逆転負けに。2023年にはメッツの1Aでプレイした経験を持つ。




コナー・グリーソン(RP/FA)Baseball-Reference

'22年WBC予選ニュージーランド代表。同予選ではアルゼンチンにビハインドでリリーフ登板したが、味方の送球エラーも絡み追加点を許した。2023年にはアメリカ独立Atlantic Leagueでプレイした経験あり。フォームはサイドハンドで、球速は140キロ前後。




ベン・トンプソン(RP/ベイサイドウエストヘブンBC(NZ))Baseball-Reference

'16,'22年WBC予選ニュージーランド代表。WBC予選では初戦のブラジル戦に先発したが、暴投で早々に先制を許すと、1回持たずに4失点でノックアウト。当時は1A級でプレイしており期待されていたのだが、与四死球の多さで自滅してしまった。




ライアン・サンダース(RP/セント・メリーズ・カレッジ・オブ・カリフォルニア(NCAA))Baseball-Reference

'22年WBC予選ニュージーランド代表。同予選ではアルゼンチン戦に先発起用。球速は86マイル前後(≒138km/h)と速くないが、4回2/3を無失点と試合を作った。同代表では貴重なサウスポー。因みにセント・メリーズ・カレッジは有名ではないもののNCAA1部。




チャーリー・アダムソン(RP/ハワイ大学マノア校(NCAA))Baseball-Reference

'22年WBC予選ニュージーランド代表。同予選ではブラジル戦に3番手で登板。2回2/3を無失点で切り抜けている。尚、ハワイ大学マノア校はNCAA1部で、メジャーリーガーを数名輩出している。




ユージン・ゲイ(RP/チャールストン大学(NCAA))Baseball-Reference

'23年WBC予選ニュージーランド代表。NCAA2部チャールストン大学でリリーフ投手を務める。WBC予選では初戦ブラジル戦に4番手で登板。四球から連打を浴び、ダメ押しとなる計4失点を喫した。




ザイド・フリン(RP/ヤキマ・バレー・コミュニティカレッジ)Baseball-Reference

'22年WBC予選ニュージーランド代表。同予選での登板機会はなかったが、速球の球速は91-92マイル(≒146-148km/h)に上る。因みにヤキマ・バレーは大学サマーリーグの方の所属先。




コーナー・オゴーマン(C/ワイタケレ・ベアーズ(NZ))Baseball-Reference

'16,'22年WBC予選ニュージーランド代表。ボー・ビショップがソフトボールの方に専念しており、ビショップ不在の場合は、国内でも実績のあるオゴーマンが正捕手候補か。'23年のWBC予選でもDHや控えでの起用だった。




ジャクエイ・アームストロング・ブリッグス(C/ハミルトン・レイダーズ(NZ))

オークランドのアマチュアリーグでプレイする若手捕手。アンダー世代の代表メンバーに度々選出されており、同国のプロスペクト的存在。地元リーグでの盗塁阻止の数は、他のキャッチャーと比べれば多めか。




ジミー・ヘメラ(C/オーガスバーグ大学(NCAA))Baseball-Reference

U-23ニュージーランドメンバーにも選ばれている選手。所属のオーガースバーグ大はNCAA3部のカンファレンス。残念がら出場機会は多く得られていない。




サム・ケネリー(1B/FA)Baseball-Reference   Fangraphs

'22年WBC予選ニュージーランド代表。豪州パース出身で、ABLパース・ヒートで長年プレイしているベテラン。2014-16年までの3年間パイレーツ傘下におり、2018年にはオランダリーグでもプレイ。兄のマット、ティムはWBC豪州代表。父親は元PGAのゴルフ選手。




ニカウ・オウアカ=グレゴ(2B,3B/フィラデルフィア・フィリーズ(Rk))Baseball-Reference   Fangraphs

'22年WBC予選ニュージーランド代表。同予選では正二塁手として出場し、上位打線を担い打率.375/OPS 1.125と活躍。2024年シーズンは主に1A級でプレイ。打率は苦戦しているが、Fangraphsの評価ではヒットツールが評価されている。




アイルトン・レアード(2B/セントラルシティBC(NZ))Baseball-Reference

'22年WBC予選ニュージーランド代表。同予選では出場機会は無かった。地元オークランドのアマチュアリーグでは毎年打率4割前後と打ちまくっている。名前のアイルトンは、伝説のF1レーサーアイルトン・セナに肖った名前。




タイチ・ナカオ(2B,SS/ランダ―大学(NCAA))Baseball-Reference

'16年U-15W杯ニュージーランド代表。現在はNCAA2部のランダ―大でプレイ。日本生まれの父親の影響で野球を興味を持つ。大学では運動科学を専攻。WLで同国に派遣されていた平沢選手(千葉ロッテ)と交流した経験あり。




チェイトン・クラウス(3B,1B/ダラス・バプティスト大学(NCAA))Baseball-Reference

'22年WBC予選ニュージーランド代表。所属するダラス・バプティスト大学はNCAA1部上位で、ベン・ゾブリストなどメジャーリーガーを輩出している名門。2024年は大学リーグでOPS1.041と良い感じに活躍。




ジェイソン・マシューズ(SS,3B,2B/シカゴ・ホワイトソックス(2A))Baseball-Reference   Fangraphs

'16,'22年WBC予選ニュージーランド代表。マオリ族の血を引く遊撃手。2024年時点で代表選手の中で最もクラスの高い2A級でプレイ。打撃に関しては打率1割台と苦戦中。年齢的にもそろそろ打撃で結果を出したい。




イングラム・レジェー(SS/ベイサイドウエストヘブンBC(NZ))Baseball-Reference

ニュージーランド国内でプレイする若手内野手。地元のリーグでは打率は高いが、パワーは他の代表選手と比較すると劣る印象。代表ではマイナー所属の選手がレギュラーに入るので、控えが濃厚だろうが、成功率の高い盗塁などの場面で活躍したい。




トゥイ・アモサ(CF,RF/レンジャー・カレッジ(NJCAA))Baseball-Reference

出塁率の高い左打者。2024年のNJCAAでの成績は出塁率.457をマーク。盗塁の成功率も高い。尚、所属するレンジャー・カレッジはバスケ日本代表の富永啓生選手がかつて所属していた大学。




アンドリュー・マルク(DH,CF/ホウィック・パラクンガ(BNZ))Baseball-Reference

’12,'16,'22年WBC予選ニュージーランド代表。過去5年連続でニュージーランドの年間最優秀選手に選ばれている同国のレジェンド的存在。レジェンドと言いながら地元リーグでは打ちまくっており、チェコ代表のM・セルベンカばりに格の違いを見せつけている。尚、昔は二刀流をしていた。




マックス・ブラウン(CF/?)Baseball-Reference   Fangraphs

’12,'16,'22年WBC予選ニュージーランド代表。アメリカ ワシントン州出身。元アリゾナRk傘下。22年のWBC予選では打順は9番ながら打率.429/OPS 1.000と活躍。




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