日米野球(11/8-15)を前に、稲葉監督率いる侍ジャパンは11/7に台湾代表と対戦します。今回来日する台湾代表メンバーの中には、打率3割を超える強打者が何人も揃っているのですが、如何せん“打高投低”の台湾リーグのため、果たしてどの位の実力になるのか?検証してみました。
台湾代表メンバー情報とCPBLでのスタッツは以下の通りです。
打率は2割減、長打率は3割減してみましょう
台湾代表の選手たちの実力を測るには、彼らが日本プロ野球NPBでプレイした場合の成績が見ることが出来れば、レベルが分かり易いと思います。しかいs、近年台湾リーグCPBLの選手が、NPBに移籍する機会は少なくなってきていて、どの位活躍しそうか直接的な推定ができません。そこで、CPBL,NPBどちらのリーグにも、過去にアメリカ・マイナーリーグ3Aクラスを経験している選手はたくさんいます。そこで、ある選手の3AとNPBでの成績の変化率と、別の選手の3AとCPBLでの成績の変化率を組合せることで、台湾代表選手のCPBL成績からプロ野球での成績を推定するようにしました。結果は、打者の場合以下のような感じになりました。やはりCPBLでの成績は打高なので、打率は約2割、長打率は約3割差し引いてみる必要があります。
投手の場合は以下の通りです。防御率は約1.5倍悪化するという結果でした。
打者は1.5軍クラス,投手は2軍クラス
早速ですが結果をみてましょう。
打者のOPS成績ですが、NPBのポジション別平均OPSを少し下回るレベルでした。OPSが6割台の打者が中心で、1軍でレギュラーとなるには厳しい数値です。陳俊秀/チェン・ジュンシゥ(1B/Lamigoモンキーズ)は警戒が必要そうです。尚、センターを守る予定だった林哲瑄/リン・ジェシュエン(CF/富邦ガーディアンズ)が辞退したため、レギュラーシーズンでセンターを守った選手がいなくなりました。代わりにユーティリティープレイヤーである余德龍/ユイ・ドーァローン(LF/Lamigoモンキーズ)を当て込んでみましたが、台湾代表の不安要素です。本来であれば、2年連続4割打者の王柏融/ワン・ポーロン(CF/Lamigoモンキーズ)にセンターを守って欲しい所ですが、今オフポスティングでの移籍を控えているため、今回は召集見送りとなっています。
投手成績の方は、ほとんどの選手がNPB平均防御率4.00以上、防御率5点台が多くこれでは2軍落ちとなるでしょう。黃子鵬/ホァン・ヅゥポン(RHP/Lamigoモンキーズ)が、平均防御率を少し下回りましたが、それでも平均並みです。外国人投手がCPBLの上位を独占している状態な中、台湾人投手の特に先発投手不足はかなり深刻です。日本球界経験者としては、2013年に横浜DeNAを戦力外となった鄭凱文/ジェン・カイウン(RHP/阪神→横浜→現中信ブラザーズ)がいますが、日本代表相手に期するものがあるのではないかと思います。
正直言って、侍ジャパンの面子からすれば「勝って当前」な相手です。実際、侍ジャパンと台湾代表の過去の対戦戦績を見ると、トップチーム同士の対戦では台湾代表が勝ったことはここ数年ありません。しかし、何が起こるか分からないのも野球です。メジャーとの対戦を前に、侍ジャパンが実力を見せつけるのか?それとも足元をすくわれることがあるのか?要注目です。
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