【メキシコ戦】日本代表メンバー発表&分析

3月9日、10日とメキシコ代表と強化試合を行う侍ジャパン28名が発表されました。昨季シーズンオフに開催された日米野球では、パ・リーグ王者の埼玉西武ライオンズのメンバーや、代表常連組が召集されましたが、今回は若手中心に埼玉西武以外の球団からバランスよく選出されました。日米野球を辞退した山本由伸投手(RP/オリックス)を含め半数弱の12名が初招集というフレッシュなメンバーで挑みます。早速ですが、召集メンバーから見える今回の意図や課題を分析していきたいと思います。


混戦の救援陣

※投手は守備の影響を排除した疑似防御率 FIPをグラフにしてみました。(FIPの詳細はこちら)FIP以外も含め、今回のスタッツは、毎度お世話になっているDeltaのサイトを参照しています。(https://1point02.jp/op/index.aspx


今回の強化試合は、2試合のみということで救援投手を中心にした構成になっています。まずオーソドックスを見てみますと、これまでの常連組では、代表でもクローザーとして定着しつつある山崎康晃(CL/横浜DeNA)、日米野球で初招集の高橋礼(RP/福岡ソフトバンク)位です。召集経験のある森唯斗(CL/福岡ソフトバンク)も2016年の台湾戦以来の代表入りで、それ以外は初招集組です。注目は、昨季活躍した原樹里(SP/東京ヤクルト)、山本由伸(RP/オリックス)の2名です。二人ともゴロ率が高いのが特徴的です。Premier12は東京ドームで、東京オリンピックは横浜スタジアムと、開催国であるにも関わらず、日本の武器である強力投手陣という強みが活かし難い打者有利の球場で試合が行われます。ゴロ率の高い投手は、国際大会で警戒が必要な外国人バッターの1発を避ける意味で非常に重要なピースになると思われます。


サウスポーでは、オーストラリアプロ野球ABLで経験を積んだ今永昇太(SP/横浜DeNA)、1年前のオーストラリア戦以来の召集の田口麗斗(SP/読売)など、再招集組が中心となっています。2人とも昨季の活躍はあまり良くありませんでしたが、国際大会での相性などを考えての起用かもしれません。サウスポーに初招集がいないということは、既に陣容が決まってきたというよりも、候補が少ないからかもしれません。


若手中心でも層の厚い外野陣

次に野手~攻撃陣~を見てみましょう。攻撃はお馴染みのOPS(=出塁率+長打率)をグラフにしてみました。

過去の代表歴や昨季成績などから、勝手にスタメンを予想してみました。攻撃の中心は、岡本和真(1B,3B/読売)、近藤健介(LF,3B/北海道日本ハム)、吉田正尚(DH/オリックス)の3名が中軸となりそうです。東京オリンピックとその先にあるWBCを考えると、メジャー志向の強い(または、見え隠れする)筒香嘉智(LF/横浜DeNA)、山田哲人(2B/東京ヤクルト)、秋山翔吾(CF/埼玉西武)などの、これまで代表を支えてきたメンバーが抜けてしまうリスクがあります。そんな中でも、前述の3人に加えて西川遥輝(CF/北海道日本ハム)や田中和基(CF/東北楽天)など、外野には豊富なタレントが揃っています。

更に、日米野球で攻撃の中心を担っていた埼玉西武の山川、源田、外崎が活躍しましたが、彼らのバックアップとして、大山悠輔(1B,3B/阪神)や京田陽太(SS/中日)、清宮幸太郎(1B/北海道日本ハム)などが選ばれてたのだろうと思います。稲葉監督は、今回のメキシコ戦の試合内容を重視するようですが、代表に選ばれるにはやはり今シーズンでの飛躍はマストになるでしょう。外野に比べると、確定な選手が少ないファースト,サードですので乞うご期待です。


外野の守備力は高いのにそれを活かし難い球場問題

次に守備を見ていきます。守備は各選手のUZRを見ていきます。UZRは平均を0として、守備で抑止した得点を表しています。UZRの値が高い程、守備力のある選手を意味しています。

球界を代表する選手だけあって、捕手、二遊間、外野は高い守備力を誇っています。上手く思った方向にゴロを打たせられれば、京田と中村(または吉川)の二遊間に嵌めることが出来るのですが、少し気になるのはファースト/セカンドのライン際で、ここのUZRが相対的に低いのが気になります。

一方で外野は、上林、西川、近藤と高い守備力を示していますが、狭い東京ドームや横浜DeNAではこの強みが活かし難い環境にあります。当サイトでは、日本代表の強力な投手陣、そしてタレントの多い外野陣を活かすには、札幌ドームのような広い球場で戦うのが得策だと考えています。しかし、どうしても集客の都合東京ドーム開催が多いのが、パワーのある外国人バッターを相手にする上での難点になっています。もっと楽に勝てるような気がするのですが、果たして侍ジャパンが”移転”することはあるのか・・・、今後のボールパーク論争にも要注目です。


以上、今回も当サイトをご覧頂きありがとうございました。

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