【チーム状況】
東京オリンピック最終予選の出場権のかかった言わば”滑り止め”の役割だったアジア選手権(日本を除く上位2チームが最終予選出場)。韓国代表は、このアジア選手権に、大学生主体のメンバーで臨み中国代表に敗退し4位。何故か勝手に背水の陣を敷いた形となり、このプレミア12が韓国代表にとって唯一の出場ルートになったが、結果的スーパーラウンドを2位通過で東京オリンピックへの出場権を得ました。
元々、韓国代表を率いる予定だった宣銅烈(ソン・ドンヨル)監督が、昨年のジャカルタ・アジア競技大会で兵役を済ましていない選手を優先召集したという疑惑で、金メダルを獲得したにも関わらず代表監督辞任に追い込まれ、現在の金卿文(キム・ギョンムン)監督に交代となった経緯がありました。因みに、このアジア大会には韓国プロ野球リーグ(以下、KBO)のトップ選手を集めたバリバリのフル代表で臨んだにも関わらず、アマチュア主体の台湾代表に土をつけられたことも、韓国国内の批判が過熱した一因になったのかもしれません。今回のPremier12でも台湾代表に完封負けを喰らっており、これで今日の決勝戦でも宿敵日本にチャンピオンの座を譲ろうものならば、また批判が再燃する可能性もあり韓国代表としては是が非でも優勝したい所でしょう。・・・、再燃させてやりましょう。
ウェブ上では、日本代表にとって東京オリンピックと関係しないプレミア12という大会の意義を疑問視するコメントもありますし、筆者自身も色々と思う所はありましたが、最後の大一番の相手が韓国代表になったことで、結果的に『日韓戦』という究極のコンテンツが誕生しました。ここの辺の振り返りは別途やるとして、日本人として兎に角韓国に負ける訳には行かないので、応援したいと思います。
【戦力/チーム編成】
先発投手は、WBCでもエースだった梁玹種/ヤン・ヒョンジュン(SP/起亜タイガース)。それほどストレートが速いという訳ではないですが、今大会では豪州戦とアメリカ戦で計11回2/3を投げ1失点。まずまず安定していますが、打てない相手ではないと思います。他にも、第2先発の役割で今季KBOで17勝をマークした右腕李映河/イ・ヨンハ(SP/斗山ベアーズ)は、ここまで4試合に登板し1失点。カナダ、アメリカ、メキシコといった強打の打線を相手に三振を多く奪っていて調子が良さそうです。更に、代表チームのクローザーとして定着した曺尚佑/チョ・サンウ(CL/キウム・ヒーローズ)も同じく、カナダ、アメリカ、メキシコの韓国代表にとって勝負所の試合に起用されており、金監督からの信頼の高さが伺えます。長髪且つもっさりした髪型なので非常に目立ちます。(個人的には髪切ってやりたい・・・。)
打者は何と言っても李政厚/イ・ジョンフ(CF/キウム・ヒーローズ)が今大会非常に当たっています。誰々の息子だとか散々TVが取り上げていますが、高いバットコントロールと長打力を兼ね備えた身体能力の高い選手で、日本にとって一番警戒が必要な選手です。もう1人注目したいのは金河成/キム・ハソン(SS/キウム・ヒーローズ)です。長打力もある遊撃手ですが、盗塁も今季KBPで33個マークしています。今大会ここまで出塁率.429で盗塁は2個マークしています。この2人をどの打順にするかが注目です。
四番に固定していた朴炳鎬/パク・ピョンホ(1B/キウム・ヒーローズ)が、昨日も含め全く仕事が出来ておらず、調子が上がらないまま来ているのは日本にとっては好材料です。韓国代表は台湾に負けた後の勝負のメキシコで、調子のよかった李政厚/イ・ジョンフをそれまでの3番から1番に打順を上げ、ベテラン金宰煥/キム・ジェファン(DH/斗山ベアーズ)を代わりに3番に起用しています。キウム・ヒーローズの2人が調子が良く、抑えるのが難しいので、金宰煥/キム・ジェファンを如何に封じるかが鍵になりそうな気がします。
【展望】
昨日のスーパーラウンド最終戦では、完全に手の内を隠して臨んだ韓国代表。何と言っても決勝戦ですから、昨日と違って投手戦になるのではないかと予想しています。不安なのは日本の山口投手。強化試合のカナダ戦、初戦ベネズエラ戦、オーストラリア戦と先発登板してきて、本来の調子には届いていない印象です。山口投手がまだ調子が戻っていないとしたら、好調そうな今永投手など、第2先発としてイニングを稼げる投手への早目の切り替えが重要となっていきそうです。韓国打線はストレートに強い印象がありますが、意外と球速のあるストレートは打てなかったりしますので、甲斐野央(RP/福岡ソフトバンクホークス)投手や山本由伸(SP/オリックス・バッファローズ)投手辺りに期待できるのではないかと思います。
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