|ドリームチーム結成は現実的に困難
|1次R通過は維持できるか?
前回大会から亡命したメジャーリーガーの参加が認められたキューバ代表。大会順位だけ見れば第1回以来のベスト4進出と古豪復活のように見えるが、準決勝アメリカ戦では2つの現実が突き付けられる形となった。1つは『ドリームチームでなければ強豪には勝てない』ということ。数名の亡命メジャー/マイナーリーガー選手を加えた程度では優勝候補クラスには太刀打ち出来ない。そして、もう1つは『ドリームチーム結成の道のりが遠い』という現実だ。キューバ野球連盟(FCB)はキューバ政府との結び付きが強い。それ故メジャーリーガーの参加解禁にも関わらず、多くのメジャーリーガーはFCBの声掛けに応じなかった。また、アメリカ戦での観客乱入,選手への罵声等の混乱は、FCBの招集に応じたキューバ代表と反体制側の対立の激しさを表している。
亡命選手や派遣組,国内組の範疇で次回WBCの編成を考えると、A・デスパイネ、Y・グラシアルといったベテラン勢が抜けた野手勢はかなり深刻だ。亡命選手は山のようにるが、彼らがL・ロバートJrやY・モンカダのように次回WBCに参加してくれる保証はないため戦力として計算は出来ない。キューバ代表の戦力は大会参加国の中で最も流動的だろう。過去の全大会で1次Rを突破してきたキューバだがいよいよ正念場だ。
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