野球ニカラグア代表 選手名鑑

|予選通過の鍵は打力強化

 前回WBCでは”死のグループ”に入ってしまったニカラグア代表。次回本戦出場権がかかった逆天王山のイスラエル戦を落としてしまい、2026年大会は予選からのスタートとなった。前回大会では強豪が相手だったこともあり僅か4得点で大会を去ったが、WBC予選でも格下相手以外には接戦だったことを振り返ると、もう少し打力(特に長打力)を強化した上で予選に臨みたいところだ。しかし、メジャーデビューが狙える有望株の中にパワーヒッターが少ないのが悩みどころで、対策としてM・ビエントスなどニカラグア系アメリカン人選手の招集に注目したい。

カルロス・フェルナンド・ロドリゲス(SP/ミルウォーキー・ブルワーズ)Baseball-Reference   Fangraphs   Baseball-Savant

'23年WBCニカラグア代表。’23WBCでは当時1A+級所属ながら初戦のプエルトリコの先発に大抜擢。4回を1失点に抑える好投を見せた。2024年シーズンには念願のメジャーデビューを果たした。ニカラグア代表の先発の柱となることが期待される。




ロドニー・テオピレ(SP/ワシントン・ナショナルズ(1A+))Baseball-Reference   Fangraphs

'23年WBCニカラグア代表。'23WBCではベネズエラ戦2番手で登板。打者4人に2つの与四球を与え降板。後続も打たれ逆転を許した。シーズンでも与四球が多く、制球力強化が喫緊の課題。チェスラー・カスバートの母親側のいとこ。




ロナルド・メドラーノ(SP/リエレロス・デ・アグアスカリエンテス(MEX))Baseball-Reference   Fangraphs

'23年WBCニカラグア代表。’22年にニカラグアWLで活躍し、その活躍が認められスペインリーグ(SBL)に移籍。'22WBC予選ではスペイン代表としても出場。キャリアの後半で才能が開花した投手。’23WBCではイスラエル戦に先発し何とか2回無失点に抑えた。




オスマン・グティエレス(SP/トロワリヴィエール・エーグルス(米Frontier League) Baseball-Reference   Fangraphs

'23年WBC、'16年WBC予選、'21年東京五輪アメリカ予選ニカラグア代表。’23WBCではイスラエル戦、ベネズエラ戦に登板。イスラエル戦では死球でピンチを広げたが、後続の頑張りもあり無失点で大会を終えた。現在の主戦場はフロンティアリーグ。




エラスモ・ラミレス(RP/タンパベイ・レイズ(3A))Baseball-Reference   Fangraphs   Baseball-Savant

'23年WBC、'16年WBC予選ニカラグア代表。メジャー歴12年のベテラン投手。’23WBCではベネズエラ戦に先発し3回無失点に抑える活躍。球速も大きく衰えておらず、次回大会でも戦力として期待される。’18年には日米野球で来日。




ジョナサン・ロアイシガ(RP/ニューヨーク・ヤンキース)Baseball-Reference   Fangraphs   Baseball-Savant

'23年WBC、'16年WBC予選ニカラグア代表。ヤンキースの主力リリーバー。'23WBCではチームでNo.1の投手だったがまさかの炎上。2023年シーズンは怪我に苦しみ、2024年もシーズン早々に手術となった。本来は100マイル近い高速シンカーとカーブ,チェンジアップが武器。




JC・ラミレス(SP/リエレロス・デ・アグアスカリエンテス(MEX))Baseball-Reference   Fangraphs   Baseball-Savant

'23年WBC、’13年WBC予選ニカラグア代表。メジャー歴6年。メジャーからリリース後は、台湾、メキシコ、ベネズエラなど各国でプレイ。メジャー時代と比べて球速もかなり落ちているが、今も先発投手として活躍。変化球はカーブ、スライダーなど持ち球は多彩。




フェルナンド・ペレス(SP/トロント・ブルージェイズ(1A))Baseball-Reference   Fangraphs

ブルージェイズ傘下のプロスペクト。マイナーでは奪三振、与四球とも優秀で、防御率、FIPとも優れた成績をマークしている。将来的のニカラグア代表先発ローテ候補に成長してほしい投手。




オスカー・ラヨ(RP/カンザスシティ・ロイヤルズ(1A+)) Baseball-Reference   Fangraphs

’21年U-23ニカラグア代表のサウスポー。マイナーでは与四球が非常に少なく防御率も安定している。プロスペクトではないが、この調子でどこまで昇れるか期待したい。





デュケ・エベルト(RP/デトロイト・タイガース(1A)) Baseball-Reference   Fangraphs

'23年WBCニカラグア代表。’23WBCではドミニカ共和国戦にビハインド場面で登板。J・ソト、J・ロドリゲス、R・デバースの3人から三振を奪い、大会後にデトロイトとマイナー契約を結んだ。当時はサクセスストーリーのように語られたが1Aでは苦戦中。




スティーヴェン・クルーズ(RP/ミルウォーキー・ブルワーズ(1A))Baseball-Reference   Fangraphs

'23年U-23ニカラグア代表。2023年シーズンまでは先発だったが現在はリリーフに転向。フライボールピッチャー。今後の成長に期待。




メルビン・ノボア(C/センタウロス・デ・ラグアイア(LMBP) Baseball-Reference   Fangraphs

'23年WBC、'17WBC予選、'21年東京五輪アメリカ予選、'23年中米カリブ競技大会ニカラグア代表。’22年はイタリアのネットゥーノでプレイ。基本的には守備型のキャッチャーで、国内WLでは強肩で多くの盗塁を阻止している。




ロドルフォ・ボーン(C/FA)Baseball-Reference   Fangraphs

'23年WBC、'23年中米カリブ競技大会、’19年パンアメリカン大会ニカラグア代表。'23WBCでは控え捕手として出場だったが、最終ベネズエラ戦では先発出場し4打数2安打と活躍。




エリアン・ミランダ(1B/ティグレス・デ・チナンデガ)Baseball-Reference   Fangraphs

'23年WBC、'23年中米カリブ競技大会ニカラグア代表。'23WBCではDH等で全試合に出場。初戦のプエルトリコ戦では、M・ストローマンから値千金の同点ソロHRを放った。ミドルヒッターで、国内ウィンターリーグでも打撃成績上位に入る。





ジャクセル・マイエナ(2B/エステリ)Baseball-Reference

’23年中米カリブ競技大会ニカラグア代表。同国の野球選手権(Pomares)では打撃成績上位に来るスラッガー。但し、レベルの上がる同国ウィンターリーグでは打率,長打率が大きく落ちるており、上位レベルへの適応が課題。




マーク・ヴィエントス(3B,DH/ニューヨーク・メッツ)Baseball-Reference   Fangraphs   Baseball-Savant

アメリカ出身だが母親がニカラグア出身で'23WBCでは同国代表入りも報じられていた。出塁率は低いが、ニカラグア代表が求めるパワーヒッター像に当てはまる選手。前回はシーズンを優先したが、2026年大会では何としてもリクルートしたい。




チェスラー・カスバ―ト(3B,1B/カリブ・スール)Baseball-Reference   Fangraphs   Baseball-Savant

'13WBC予選、'23年WBC、ニカラグア代表。メジャーでは6年プレイ。’23WBCでは全試合4番を務めたが打率.143と役目を果たせず。既にベテランだが、パワーヒッターが少ないニカラグアにとっては、良いコンディションの彼を打線の中軸に添えたい。




ミルカー・ペレス(3B,1B/シアトル・マリナーズ(1A))Baseball-Reference   Fangraphs

'23年WBCニカラグア代表。マリナーズ傘下所属だが1A暮らしが続いている。代表チーム目線では長打力の向上を期待したいところだが、打撃スタッツもあまり変化は見られず。年齢的にもキャリアの分岐点が迫りつつある。




エリアン・ラヨ(3B/サンフランシスコ・ジャイアンツ(1A))Baseball-Reference   Fangraphs

U-23W杯予選ニカラグア代表。アンダー世代の大会でも代表入りしていて、現在はジャイアンツ傘下でプレイ。打率は高くないが当たればパワーを発揮する。今後の成長に期待。




フレディ・ザモーラ(SS,2B/ミルウォーキー・ブルワーズ(3A))Baseball-Reference   Fangraphs

ブルワーズ傘下のプロスペクト。2024年シーズンには3A級まで昇格。長打力はそこまでないが守備面での評価が高い。同名の父親はニカラグア代表の外野手で、1990年代に多くの国際大会に出場している。




スティーブン・レイトン(SS/FA)Baseball-Reference   Fangraphs

'23年WBC、'21年東京五輪アメリカ予選ニカラグア代表。'23WBCではショートで全試合先発出場。マイナーでは3A級まで到達も、怪我に悩まされシーズン後にリリース。打撃は得意とは言えず守備での貢献が求められる。




ベンジャミン・アレグリア(SS,3B/ダントス)Baseball-Reference   Fangraphs

'23年WBC、'21年東京五輪アメリカ予選、’19年パンアメリカン大会ニカラグア代表。'23WBCでは第2試合からサードに定着し、打率5割/OPS1.167とチーム1の活躍を見せた。代表チームのサードやショートにはタレントはいるので、基本は控えになる見込み。




イスマエル・ムングイア(LF,CF/サンフランシスコ・ジャイアンツ(3A))Baseball-Reference   Fangraphs

'17年中米競技大会、'21年東京五輪アメリカ予選ニカラグア代表。2024年はシーズン前に招待選手にも選ばれシーズンは3A級からスタート。メジャー目前まで来ている。三振が少ないタイプで、BB%が年々向上してきている。





ノーランド・ヴェレ(LF/レオン)Baseball-Reference

'21年東京五輪米予選、'23年WBC、19年パンアメリカン大会、’18,'23年中米カリブ競技会ニカラグア代表。’23WBCではレフトで全試合先発出場。現在は夏冬とも国内リーグでプレイ。三振が少ないタイプで、国内では安定して打率3割をマークしている。




ファン・モンテス(CF/FA)Baseball-Reference   Fangraphs

'21年東京五輪アメリカ予選、'23年WBC、'23年中米カリブ競技会ニカラグア代表。グアテマラ出身で、'14,'17年中米カリブ海競技大会にはグアテマラ代表としての経験もある。'23WBCでは全試合センターで先発出場。イングリッシュタイプの素敵な口髭がトレードマーク。




サンディ・ベルムンデス(RF/トロス・デ・チョンタレス)Baseball-Reference

'23年WBC、'23年中米カリブ競技会ニカラグア代表。'23WBCではライトのレギュラー格として3試合に先発出場。'23年2月の中米カリブ競技大会中米予選ではオールスターチームの外野手に選出された。アベレージを残すタイプ。




ロジャー・レイトン(RF,LF/インディオス・デ・ボエル)Baseball-Reference   Fangraphs

U23W杯予選ニカラグア代表。2024年シーズン前にロイヤルス傘下をリリースされてしまったが、ルーキーリーグでは長打力も発揮しており、まだ若いので今後の返り咲きにも期待したい。

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