10月19日より開幕するU-23野球ワールドカップ(開催地コロンビア,バランキージャ)。日本代表はトップ代表の監督を務める稲葉篤紀監督が、若き侍を指揮します。前回第1回大会は日本代表が優勝しており、今回はディフェンディングチャンピオンとして大会に臨みます
日本はプロ野球2軍&社会人から選抜
U-23侍ジャパンメンバーを見てみます。
投手では、ヤクルトのドラフト1位寺島成輝(東京ヤクルト)、成田翔(千葉ロッテ)、野手では日ハム清宮のライバル安田尚憲(千葉ロッテ)、今季1軍で12本塁打を記録した内田靖人(東北楽天)など、有名どころも選出されています。
U-23稲葉ジャパンの目標は2連覇ですし、戦力からすると十分達成できる目標だと思います。(もし優勝以外の結果となった場合、稲葉監督の“経験の少なさ”がマスコミにピックアップされるような・・・。)
1次ラウンドで一番強そうなのはメキシコ
U-23侍ジャパンは、1次ラウンドでメキシコ、台湾、オランダ、コロンビア、南アフリカと対戦します。この中でメキシコ代表は、メキシカンリーグやマイナー1Aでの経験がある選手が選ばれており、1次ラウンドにおいて一番の難敵となりそうです。尚、前回大会でもU-23侍ジャパンは2次ラウンドでメキシコ代表と対戦し、3対2と何とか日本代表が1点差で勝利しています。
メキシカンリーグ(LMB)の成績を見た限りですが、“打高投低”のメキシカンリーグにおいて投手陣にあまり成績の良い選手はいません。かなり防御率は高めで、しかも先発を経験している選手がかなり少なく、どの投手が日本戦に投げてくるか正直検討もつきません。
先発を9試合しているサウル・カステラノス(サルティーヨ)は、三振率は3.52とかなり低いのですが、三振と比べて四球は与四球率2.20と少なく、試合を作っていく力はあるのではないかと思われます。カステラノス以外で先発経験があるのがルイス・イバン・ロドリゲス(キンタナロ―)です。ロドリゲスは、カステラノスと比べて与四球は多いですが、奪三振率は高く、K/BBはチームトップの1.94と、コントロールは比較的良い方だと思います。(もっとも、どちらも防御率が5点台なのですが・・・。)フランシスコ・ハロ(カンペチェ)はリリーフで44試合に登板していて、このリリーフ陣の中では比較的成績は安定しているようです。
台湾代表の注目はプロ所属の二人
台湾代表は、大学生17名、社会人リーグ所属5名、台湾プロ野球所属2名から構成されています。注目は台湾プロ野球所属の 高宇杰 (ガオ・ユーシェ/中信ブラザーズ)、王政順 (ワン・チェンシュン/中信ブラザーズ)です。スタッツ情報が少なく、どのような選手か分かりませんが、数少ないプロ選手として、チームの中心的役割が求められるのではないかと思われます。
2次ラウンドは強敵揃い
2次ラウンドでは反対側のグループBから、前回準優勝のオーストラリア代表や、前回大会で日本を苦しめた韓国代表、更に中南米のドミニカ、ベネズエラ、プエルトリコなどもおり、厳しい戦いが予想されます。決勝に進出するには、1次ラウンドの成績も持ち越した上で、2次ラウンドの成績上位2か国が選ばれますので、1次ラウンドでも取りこぼしが無いようにしなければなりません。台湾代表とは10月21日、メキシコ代表とは10月22日に対戦します。若き侍ジャパンの戦いぶりに要注目です。
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