【Premier12】 プレミア12にどう挑むか?

今回は第2回Premier12を特集してみました。来年ポストシーズン後の話ですので、明らかにフライングなテーマですが早速チェックしてみましょう。


Premier12とは?

Premier12とは、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催する大会で、4年に1度WBSCランキングの上位12チームが参加する招待制の国際大会です。2015年に開催された第1回大会では、韓国代表がアメリカ代表を破り初代王者に輝きました。日本代表は準決勝で韓国代表と対戦。8回まで3対0と試合を優位に進めながら9回表に逆転負けを喫し3位に終わりました。

来年11月に開催される第2回Premier12では、その翌年に控えた東京オリンピックの予選を兼ねており、同大会のアジア/オセアニア地域の最上位、およびアメリカ大陸地域の最上位の2か国がオリンピック本戦への切符を手に入れることができます。侍ジャパンは、開催国として既に出場権を得ているため、この大会の成績に関わらず本戦へ出場できます。

メジャーリーガーが出場するWBCと違い、Premier12にはメジャーリーガーは出場しません。よって、この大会に参加している野球選手の中で、最もレベルの高いリーグが日本の『プロ野球』になるのですが、そのプロ野球のトップ選手を最も多く集めた侍ジャパンは、優勝候補筆頭です。その優勝候補が既に東京オリンピックへの切符を得ている訳ですが、そんな侍ジャパンにとってPremier12という大会をどう位置づければ良いのでしょうか?


第2回Premier12のフォーマットは?

第2回Premier12のフォーマットを見ていきましょう。同大会は、オープニングラウンド、スーパーラウンド、決勝/3位決定戦の3つのステージに分かれます。オープニングラウンドは韓国、台湾、メキシコの3つの開催地に、参加12カ国が3組×4チームに分かれ総当たり戦を行います。そして、オープニングラウンド各組上位2チーム(計6チーム)がスーパーラウンドに進出します。

スーパーラウンドでは、オープニングラウンド同組だった国の対戦結果は持ち越されます。その上で、他の組の4カ国と総当たりで対戦していきます。スーパーラウンドの上位2か国は優勝決定戦へ進出。スーパーラウンドの3位と4位は、3位決定戦に挑みます。

前回2015年の第1回大会のオープニングラウンドは、参加12カ国が2組×6チームに分かれ、上位4カ国が決勝トーナメントに進出するルールでした。第1回に比べると、次のラウンドに進出できるチーム数が8か国から6カ国に減りましたので、オープニングラウンドはもう少し難しくなっています。更に、続くラウンドがトーナメント方式から総当たりに代わりました。一発勝負ではなくなったものの、オープニングラウンドよりレベルの高い対戦国との対戦数が増えることになります。大会のフォーマットだけを見ても、第1回よりも第2回Premier12の方が大会の難易度は上がっているだろうと思います。


どんな代表チームが参加するのか

それでは第2回Premier12に参加する日本以外のチームを見ていきましょう。

(1) 日本

(2)★アメリカ

(3)●韓国

(4)●台湾 

(5)★キューバ

(6)★メキシコ

(7)●オーストラリア

(8)  オランダ

(9)★ベネズエラ

(10)★カナダ

(11)★プエルトリコ

(12)★ドミニカ共和国

※括弧内はWBSCランキング値。

●はアジア/オセアニア地域、★はアメリカ地域のチーム。


今大会の成績とオリンピック出場権が関係ないのは、開催国である日本と欧州オランダだけで、それ以外の代表チームは可能な限りでのベストメンバーを揃えてくるでしょう。

まず、韓国、台湾、キューバ、メキシコは、自国リーグ所属の選手中心の編成となるでしょう。さらにプラスαで、日本のプロ野球やマイナーリーグ3Aなどに所属している選手を加えて大会に挑むだろうと思います。自国に強力なプロリーグを持っていない代表チームは、アメリカのマイナーリーガー中心の編成になるでしょう。

ついつい同じアジアのライバルということで、韓国や台湾などに注目が集まりそうですが、韓国/台湾のプロ野球リーグは打高投低で投手のタレントが不足気味です。彼らが総当たり戦を勝ち抜くのにはちょっと戦力的に厳しいでしょう。むしろ要注意なのはマイナーリーガーの選手層が厚い代表チームでしょう。マイナーリーガーの多い国と言えば、アメリカ、ベネズエラ、プエルトリコ、ドミニカ共和国といった国があげられます。注目はドミニカ共和国です。第1回大会では、自国のウィンターリーグと開催時期が重なったことから、ドミニカ含めカリブの強豪チームは選手集めに苦労しました。しかし、今年10月にドミニカ共和国のウィンターリーグを統括するLIDOM(ドミニカ共和国野球リーグ協会)がWBSCの準会員として加盟しました。4年前よりもWBSC主催の大会へ協力に前向きになっていると考えられます。同リーグには、メジャーやプロ野球の経験者や現役選手が多く所属しています。本気で選手を集めれば、日本のプロ野球ファンも名前を聞いたことのあるような選手でチームを構成することも可能になります。身体能力の高い選手が多いので、勢いに乗れば侍ジャパンだけでなく全参加チームにとって脅威となるでしょう。


オープニングラウンドの組合せ予想

ところで、Premier12の組合せはどうなるのでしょうか?オープニングラウンドは韓国、台湾、メキシコでの3か国開催となります。Premier12も興行ですので、売上のことを考えれば、観客が集まりやすいよう、開催地に近い国同士を集めるのが自然だと思います。ただその結果、強豪国同士が集中すると不公平になるので、強さが均等になるよう、WBSCランキングを基準に割り振りを決めるだろうと予想できます。(もっとも、WBSCランキングがきちんと強さを反映しているかというと疑問もありますが…。)

以上のことを踏まえ、このように組合せを考えてみました。WBSCランキングの順位ごとに、第1ポッド(1位~3位)、第2ポッド(4位~6位)、第3ポッド・・・、というようにポッドを分けていきます。そして、強さが公平になるよう同じポッドの国は同組にならないよう振り分けていきます。ここで、開催国は別組に分かれますから、第1ポッドの韓国と、第2ポッドの台湾とメキシコは別組に分かれます。次に、第1ポッドのアメリカは、集客のことを考えると隣国であるメキシコラウンドに割り当てられ、同じく第1ポッドの日本は台湾ラウンドに割り当てられるだろうと予想できます。そのような感じで次々と割当てみましたら、こんな結果になりました。


オープニングラウンド組合せ予想

台湾ラウンド:日本、台湾、オランダ、プエルトリコ

韓国ラウンド:韓国、キューバ、豪州、ドミニカ共和国

メキシコラウンド:アメリカ、メキシコ、ベネズエラ、カナダ


第3ポッドのオランダ/豪州や、第4ポッド(全てアメリカ大陸)は流動的ですが、だいたいこんな感じかなと思います。


侍ジャパンにとっての大会の意義

最初のテーマに戻りますが、オリンピックの出場権を得ている侍ジャパンにとって、Premier12をどう位置付けたら良いのでしょう?個人的には、はっきり言って『東京オリンピックに向けたテスト』だと割り切って良いのではないかと思います。もちろん、国際大会としてタイトルもかかっていますし、前回大会での韓国へのリベンジという見方も出来ますが、何が何でも優勝しなければならないという状況ではないと思います。本番はあくまで東京オリンピックの金メダルです。東京オリンピック本戦に参加する6カ国というのは、Premier12のスーパーラウンドの6カ国に近いチームになると予想されます。東京オリンピックに向けてこれ以上無いシミュレーションが出来る状況と言えるでしょう。絶好のテストの機会を、ただ普通に手堅く勝つというのも勿体ない感じがします。稲葉監督には、タイトルを気にせず、様々なチャレンジをしてもらいたいと思います。


ところで、来シーズン前の3月に侍ジャパンはメキシコと強化試合を行います。以前から私は、3月の強化試合はやめるべきだと考えを持っていて、当サイトでも記事にしてきました。特に今年はPremier12という大会があるので、そこをテストの場と考えるならば、シーズン前にたった2試合することにどこまで意味があるのか?代表選手にもシーズンに向けて調整に集中してもらった方が、最終的に侍ジャパンにとってもプラスになるのではないかと思います。それよりも、ポストシーズン中に、クライマックスシリーズに進出できなかったチームの選手を集め、試合勘を埋めるような強化試合をした方が、よほど代表チームの強化につながるのではないかと思います。


以上、今回も当サイトをご覧頂きありがとうございました。

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