■雑感
韓国,台湾両リーグとも『打高投低』と言われる中で、特に台湾CPBLの投手の方がNPBのハードルは高く悪化する傾向が見られます。その影響もあって、ランキングでは韓国KBO出身の選手が上位を占めました。1位の金廣鉉は、今シーズンからメジャーリーグのセントルイカージナルスでプレイすることになりました。同様に4位のアンヘル・サンチェスは、今シーズンから読売ジャイアンツに移籍。推定年俸は3億4000万円と、初来日の外国人選手にしてはかなり高額な契約で期待の高さが分かります。また、『KBO最強投手』と呼び声のあるジョシュ・リンドブロムも今シーズンメジャー復帰。ミルウォーキー・ブルワーズと3年3912.5万USドル(≒約10億円)の契約を結んでいます。このようにランキング上位の投手は、より高いレベルの舞台に移籍する動きが目立ちます。
尚、CPBLで最優秀防御率だったマイク・ローリー(SP/富邦ガーディアンズ)は、NPB換算した結果大幅に成績悪化となったことから、総合点は大きくマイナスする結果になりました。(CPBLでの防御率2.78→NPB換算FIP 4.77 ※NPB平均失点率は4.29)
■タイラー・ウィルソン(SP/LGツインズ)
8位にランクインしたタイラー・ウィルソンは韓国LGツインズでプレイしている外国人投手。いわゆる”動くボール”を駆使するタイプで、ここ2年間安定した成績を残しています。今シーズンもLGツインズと年俸160万ドル(=1億7000万円)で契約を更新しました。日本でもローテを守って活躍してくれそう感じもしますが、獲得には巨人のA・サンチェス同様2.5~3億円くらいの年俸が必要になりそうなので、コスパは良いとは言えません。
因みに球団の公式Youtubeチャンネルでは、同僚のケーシー・ケリー(SP/LGツインズ)とユーチューバー的なこともやっていたりして、アジアの野球へ適用しようとする姿勢は◎な感じがします。(サムネ画像、左がウィルソン、右がケリー)
■崔原態/チェ・ウォンテ(SP/キウム・ヒーローズ)
ランキングにアジア人選手が少なくしかもベテラン揃いという中で、23歳の崔原態投手は注目したい選手。奪三振率はあまり高くありませんが打たせて取るタイプで、ここ3年成績は上向きできています。2019年KBO成績をNPB換算した結果、防御率は4.17と正直イマイチな感じですが、FIPは3.42と乖離がありますので味方の守備が良ければ輝ける可能性あり、といった所でしょうか。ただ魅力的微妙な所があり、この年齢ならばもう少し球威やスピードとか、もう少し伸びしろが欲しい所でしょうか。
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