日米の大学生はキューバ代表より強いのではないか?

日米大学野球選手権はアメリカ代表の勝利

7/3~7/9にかけて日米大学野球選手権が行われ、侍ジャパン大学生代表チームがアメリカ大学生代表チームと対戦しました。今回で42回目を迎える歴史あるシリーズですが、今年は3勝2敗でアメリカ大学代表が勝利しました。アメリカ大学代表は1,2年生が中心でしたが、日本の大学代表チームは、2~4年生で編成されたベストメンバーで結成。全5試合の内、4試合が1点差という拮抗した結果でした。

侍ジャパン大学代表と対戦する前に、このアメリカ大学生代表チームは、台湾の大学生社会人代表チームとも対戦しています。結果はアメリカ大学代表チームの5戦全勝。点差はさほどありませんでしたが、その実力を見せつけました。(訂正:台湾チームは大学生ではなく社会人でした。失礼しました。18/8/13)

アメリカ大学代表vsキューバA代表

 そしてこのアメリカ大学代表チームは、侍ジャパン大学代表と対戦後に、キューバのフル代表チームとも対戦しています。キューバ代表はこのアメリカ大学代表チームとの対戦を、中米カリブ競技大会を前にした重要な強化試合と位置付けており、日本プロ野球からY・グラシアル(福岡ソフトバンク・ホークス)を召集するなど、WBC代表メンバーを多く選出し本気モードで臨みました。

しかし、結果はキューバ代表の1勝3敗。強化試合とは言え大学生相手に負け越すという結果に・・・。ただ、キューバ代表が唯一勝利した最終戦では、キューバ代表の攻撃が爆発。15点得点と大差をつけての勝利でした。


侍ジャパン大学代表が優勝『ハーレム・ベースボールウィーク』

さて、侍ジャパン大学代表は日米大学野球選手権後、オランダのハーレムに渡り「第29回ハーレム・ベースボールウィーク」に参戦しました。この大会には、アメリカ大学代表に5敗した台湾大学代表や、欧州の国内クラブ所属選手から結成されたオランダ、イタリア、ドイツの国内代表チームが参加しています。更に注目は、先ほどのアメリカ大学代表とのシリーズから漏れたキューバのB代表チームも参加しました。

衰退しつつあるとは言え、キューバ国内リーグ所属の選手で構成されたキューバB代表。大会前の段階で優勝候補として見ていましたが、総当たりの1次ラウンドでは、侍ジャパン大学代表だけでなくイタリア代表やドイツ代表などにも負けてしまい、まさかの5戦全敗。

 大会の優勝チームは侍ジャパン大学代表、そして準優勝は台湾大学社会人代表チームでした。キューバB代表は順位決定戦で、ドイツ代表やイタリア代表にリベンジしたものの参加6チーム中4位と言う結果に終わりました。キューバ代表の選手層の薄さを感じる寂しい結果となりました。


さてそうすると、アメリカ大学代表と接戦を演じた侍ジャパン大学代表。そのアメリカ大学代表と負け越したものの最終戦で勝利したキューバ代表。そして両者と対戦したアメリカ大学代表。どこが一番強いのでしょうか?



対戦したチームだけで順位表を作ると・・・

上述の記事に出てくるチーム同士で順位表を作ってみました。順位は、プロ野球と同じく勝率の高い順にしています。

アメリカ大学代表や侍ジャパン大学代表が上位に来ていますが、この2チームと拮抗した実力を持つはずのキューバA代表は7位。さらにキューバB代表の方がA代表より上の順位になってしまっています。これはキューバA代表が、アメリカ大学代表や侍ジャパン大学代表という強いチームとしか対戦が無かったためで、順位表や勝率だけでは強さを比較できません。


各チームの攻撃力守備力をざっくり計算する方法

対戦相手や試合数に偏りがある中で、その実力を測る方法は無いものか?ということで考えてみました。説明は以下の通りです。

考え方を簡単に言うと・・・、

・守備力の高いチーム同士が対戦すると、ロースコアの試合になる。

・攻撃力が高く,守備力の低いチーム同士が対戦すると、試合は点の取り合いとなる。

・攻撃力/守備力の両方とも高いチームと,両方とも低いチームが対戦すると、試合は大量得点差になる

などなど・・・。実力差が試合結果に数値として表れるだろうという発想を前提にしています試しに今年のプロ野球交流戦の試合結果を使って計算してみました。

グラフを見てみると、西武,ソフトバンクなど攻撃力のあるチームなどはたしかに特徴出ています。ただ、ぱっと見てみると、特に守備力は感覚と合わない気がします。ただ、表の方を見て頂くと、球団別成績と攻撃力/守備力は結構一致していました。攻撃力とOPS、守備力と防御率の順は、ほぼ一致していました(※)。

この結果を見る限り今回考えた方法ならば、一部チーム同士の対戦試合に抜けがあったしても、ざっくり各チームの強さを比較して見ることができそうです。(あるチーム同士の直接対決が無かったとしても、共通の対戦相手との試合結果をもとに、辻褄が合うような両チームの攻撃力や守備力を計算することで上手く機能しているようです。)


(※)相関係数は、攻撃力-OPSが0.963、守備力-防御率が-0.845、と高い値でした。


キューバ代表が一番強いが実力は大学生と僅差

さっそくこの方法を使って、侍ジャパン大学代表やキューバA代表の結果を見てみましょう。

野球の強豪国であるキューバ代表の力が、同じ強豪国とは言えまだ“アマチュア”である大学生と近い結果というのは残念な気がします。数値にも表れていますが、A代表ともB代表とも守備力の低さが不調の原因でしょう。亡命で人材流出が進む中、特に人材が少ない“投手”の選手層の薄さが、キューバ代表にとっての重要な補強ポイントと言えるでしょう。


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