【稲葉JAPAN】オーストラリア代表選手のレベルは?プロ野球で例えると・・・。

  侍ジャパンのメンバー発表後の2/21に、対戦相手であるオーストラリア代表チームのメンバーも発表されました。以前当サイトでは、オーストラリア国内リーグ(以下、ABL)のオールスターメンバーが、日本のプロ野球で戦ったらどのような成績になるのか?という特集をしました。今回正式なオーストラリア代表メンバーが発表されましたので、彼らがNPBで試合をした場合にどんな成績になるのか改めて推定してみました。


得点力はプロ野球2軍レベル

 打者の得点力を示すOPSを見てみます。ABLでの成績から推定したオーストラリア代表チームの平均OPSは.557。最高値は、元中日の“ディンゴ”ことデーブ・二ルソンの甥ミッチ・二ルソン(LF/ブルズベン)で.651。おしなべてOPS 5割台の選手が多く、正直これは1軍では活躍できないレベルです。ABLのリーグレベルは1Aと評しましたが、今回のオーストラリア代表の攻撃陣は、日本で言うとプロ野球2軍レベルと言わざるを得ません。


投手力は先発に不安材料が・・・

 次に投手力を見ていきます。今回も投手力を測る指標として、守備が関与しない成績項目から算出される疑似防御率“FIP”を見ます。このFIPもABLでの成績から推定してみました。

  FIPチーム平均は5.44。正直2軍でもちょっと厳しいかなと思われるレベルです。リリーフ投手の中には、アメリカ/ミネソタ・ツインズのマイナー2Aで活躍するトッド・ヴァン・スティーンゼル(RP/シドニー)や、代表で度々クローザーを務めるライアン・サール(CL/ブリズベン)など、リーグ平均レベルの成績となった選手もいますが、他の選手はFIP5点以上でした。因みにスティーンゼルはオランダ、サールは日本の独立リーグBC石川、台湾、イタリアと、アメリカのマイナーリーグ以外も経験しています。打者も含めて、オーストラリア代表の中には、世界の様々な国の野球リーグを渡り歩く“グローバル・ジャーニーマン”がちらほらいます。

  先発投手はもっと厳しい結果に。元楽天のトラビス・ブラックリーなどもいますが、全体的に先発投手のFIPは5点代後半。この成績では、翌年はクビになってしまいます。


フライボールピッチャーが多い?

 投手の特徴も見てみます。奪三振率(K%)は、各選手のABLでの成績からNPBでプレイした場合のそれを推定しました。ゴロ/フライボール率(GB/FB%)は、ABLやマイナーリーグでのゴロアウト/フライアウト率(GO/AO%)から推定したものです。

 奪三振K%は、プロ野球平均19.5%以下の選手がほとんどでした。特に、日本人の打者はバットに当てる技術が優れているため、レベルの高い日本のプロ野球で、オーストラリア代表の投手が三振を取るのは非常に難しい仕事になりそうです。

 打球傾向でいうと、何故かオーストラリア代表はフライ系ピッチャーが多いようです。アメリカの野球の影響で、ツーシームなどの動くボール主体のピッチングをする投手が多く、ゴロ系なのかなと思いましたが、ABLなどの成績を見ると意外にフライボールが多い。先ほど名前が出たスティーンゼルもフライ系のようです。(あくまで仮説ですが)2017-18シーズンのABLは打高投低だったので、打球特徴というよりも芯で捉えられた打球が増えた結果フライボールが増えているのかもしれません。いずれにせよ実力差もかなりありますし、日本が苦手とする『大したこと無さそうな打てそうなピッチャーなのだけど、動くボールを上手く捉えられず何となくズルズル0-0のまま進んでしまう』という試合展開にはなりにくそうです。


・・・とは言え頑張ってほしい。

 オーストラリア代表が日本代表に勝った試合は長嶋ジャパン時代のアテネオリンピックの2連敗のみですが、あの時はジェフ・ウィリアムス、クリス・オクスプリング(ともに元・阪神)というレベルの高いピッチャーがいました。今回の推定成績を見ると彼らに匹敵する投手はいなさそうですが、あくまで成績は“推定”であって実際やってみた結果は必ず違います。単に侍ジャパンの圧勝という結果もつまらないですし、是非オーストラリア代表に奮起してもらい意味のある強化試合にしてもらいたい所です。


以上、今回も当サイトをご覧いただきありがとうございます。

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